2014年1月30日木曜日

社内教育がひと段落

今日で社内教育3交替の4組分の1サイクルが終わりました。
私が前に立って作ったプレゼン資料を用いてお話…というありきたりなパターンなのですが、これが結構疲れます。

1回2時間弱ず~っとしゃべりっぱなし、これを4回です。
毎回のどが痛い…と涙を流しながら帰路につくのです。

電気主任技術者=電気関連では会社で一番責任を取らなきゃいけない立場
なので、こうやって全体的な社員とのコミュニケーションをとりながら、危険の回避を促すと言うのはとても良い場だとは思います。

しかし何故でしょうねぇ~
出向社長と違って、辞めただけで許されるような軽い立場の仕事ではありません。
刑事・行政的に重たい仕事を嫌でもさせられる立場です。
当然辞めたから許してくれるはずも有りません。
会社の安全のために、私財を投げ打つのは普通に蔓延しています。

それでもなお、平社員待遇以下の扱いと言うのは、ちょっと納得できないなぁ~と最近とても強く思います。
電気主任技術者と言うだけじゃなく、日本企業自体が
事務屋モドキの何もしないで給与がもらえる立場=最高峰
と言う、えらい勘違いを植えつけられてしまったからかもしれません。
日本の社会構造として世間一般的に、実に良く働く人ほど見合った給与を支給していないように思う事があります。

係長の給与枠すら超えさせてくれないような青天井でもないのに、実力主義・成果主義とか言うキ○ガイじみた考え方

経営層でもないバイト・派遣・契約社員に経営を考えて行動しろと言う、鬼畜

早く直さないと後々痛い目見るのはだれでしょうか?
最終的な損害を受けるのは紛れも無くそういうことをしている会社自身なのですが、いまいち分かっていない企業が多過ぎるように思えます。


ほら、もう見えているでしょ?そんなことをして倒れかけている大手電機メーカーさんたちが…。
もう既に1社倒れる寸前で、某漫才みたく、『押すなよ~!!』と笑顔全開で押してくださいと懇願しているので、全力で押してあげてください(ぉ


さて、

技術倫理と社会 第8号 『製品安全と複雑に絡む問題』
ちょっと宣伝 
読みたい方は
ETの会 http://homepage3.nifty.com/haruta_tech/et.htm
もしくは国会図書館へGO!

で寄稿させていただいた内容において、少し触れた内容について述べます。
その企業が得意とする技術なんて、あって当然で、そこから何ができるのか?
そういう事を追求できる立場に居ない限りは、企業が衰退するのは至極当然です。
世の中は嫌でも変わってゆきますし、堕落していた連中がどうなったか、昨今の世界情勢を見ていれば良く分かります。

生き延びたかったら、頭使って、体も動かす以外には手が無い
のです。

ものづくり関係ないから知らないとか言う人もかなり危険です。
私が称する技術はかなり複雑です。
 総務は働く人を不快にさせない技術のプロでなければなりません
 人事も人を見抜き、育てるプロで無ければなりません
 営業も、顧客が満足できる技術のプロでなくてはなりません
物を作る人だけが技術者ではありません
文部科学省がそれを認めている証拠として、技術士と言う資格には経営工学部門があります。
経営工学がある?何で自称経営のプロは受けないの?
受けたけど通らなかったから?
技術士すら通らないような人が経営なんてやっていいのか?
私はそう思います。

経営をするためにはそれなりの知識と度量、経験、そして直観が必要です。
しかしながら自分の好みだけで数字と駒遊びをして、会社を貶めている人が多過ぎるような気がしてなりません。

節税と言う名の合法脱税なんかして、誰の徳になるんですか?国の資金ですよ?
内部留保貯めて貯めて貯めまくって、投資すらしないなんて、日本経済壊す気ですか?
英語必須とかいって、英語発音できなくても困らない人に押し付けて、給与下げる理由にして、いったい何の意味があるんですか?

世界全体の正しいとされる歴史、日本の正しい歴史、日本の構造、社会の構造、世界全体との係わり合い、特に宗教・文化圏と言う構造をしっかりと認知した上で経営はすべきです。
そうでなければ舵取りができないことは、過去の倒産した企業からよく見えてくるはずなのですが、何故でしょうか?
自分のところだけは大丈夫
と言う、全く持って根拠の無い自信に溢れ返っている経営者が多過ぎるように思います。

最近の経営者は、社員全員分+その家族全員の命を背負わされている自覚と覚悟が全く無いのでしょうね。
困ったもんです。

社内教育は都合上、法の背景とその意味する所を分かりやすく説明せねばなりません。
しかし、コンプライアンスと言いつつ、法すら守れていない日本企業の現状を差し置いて、偉ぶるのだけは辞めてほしいです。
それ、某元総理の巨額脱税と一緒で、私は知らなかったから許されると思ったら大間違いですよ?
たとえどんな企業の社長であっても、元総理と言うほど世間では偉くはありません、所詮は1企業の社長どまりです。


役職の人だから徳のある人間になれ!とは言いません。
しかし、せめて後付けである法律ぐらいは守って、平社員講師モドキに司法的な裁判が通らないような見苦しい言い訳をさせないで欲しい…そう思っています。
会社を動かせる財源を持っているのは経営者さん、あなた方なんですよ?


ではでは、今日はココまで。
また会える機会を楽しみにしています。

2014年1月29日水曜日

眉唾世界に対する苦言

いいネタを思いついていたのに、書くちょっと前になって忘れる…そんな悔しい思いをしたことは有りませんか?

それは今日の私です。(涙

さて、何を書こうとしていたんでしたっけ?
そう思いながら、メモを取っていなかったことに反省をして、今日の話題を搾り出そうと思います。

そもそも、電気主任技術者&技術士なのに、仕事が肉体的に忙し過ぎて、忘れるんだよなぁ~見苦しい言い訳

さて、そんな忘れたと言うことは、きっと大した事が無いと諦めつつ、今日のお題を絞り込もうと思います。


最近、
ttp://www.sun-auto.co.jp/products/tuning-performance/eco/hot-inazma/
ttp://www.oscar-i.co.jp/pdf/be-727.pdf
ttp://www.ba-labo.com/balabo/n_page/j-cable-3.html
こういう眉唾物が多いので、注意して欲しいなぁ~と思う事が多くなりました。
効かない事も無いですが、
後者2者は下手すると余計酷くなるし、
前者はバッテリーの寿命を早めかねない(サルフェージョンが促進されやすい)
と言う代物です。

原理原則に基づいたしっかりとしたものを導入すべきなのですが、事オーディオになると、熱狂的な信者と言うか、キ○ガイじみた人々が現れるので、とても厄介です。

人間の個人的感性で推し量り、自分だけで楽しむ分には全く問題ありません
しかしながら、他人に押し付けようとした時点でそれは悪になります。
どこかの宗教みたいですよねぇ~
ですので、ココから先は私の戯言なので、過剰反応しないようにしてください。
気に入らなかったら無視すべき内容です。
ブログの頭のところにも書いてますよね~。大事なことなので、2回言いました。


少なくとも現在の測定技術(耳)において、人間は測定器ほどの能力を持ち合わせては居ません。
ただし例外として、放送機器の評価屋部隊だけは別です。
ただ、彼らは日々努力の鬼ですし、恵まれた素養あってさらに鬼になった人間です。
真似のしようも無い素人である以上は、素直に測定結果からおおよその当たりを見つけることを目指すべきでしょう。


かく言う私も鼻(臭覚系)と手(薬物に対する感受性)以外の感覚は、おおよその凡人レベル以下です。
そんな訳で、自前でしっかりと測定環境を整え、それなりの準備をしています。
が、オーディオよりも、それを作った方々の感性に興味があると言うのが本音。
結局は測定してその設計者たちの個性を満喫して終わり
という、あまり実益的ではないところに落ち着きます。


実際、自分の可聴帯や、感受性を測定してみたら、あぁ、並以下じゃないか…って簡単に分かってしまいます。
結果、
録音されている音を忠実に再現する
以外の事に興味が持てないだけかもしれません。
わざわざ
物凄いエネルギーロスを出して、高音削るような真空管アンプは微妙
(これで原発反対とか言い出したら超最悪)
だと思うし、今時のスイッチング素子は優秀で、
既にMHz帯でスイッチできるのですから、それを使えばノイズが簡単に可聴域から遥か彼方ですし、強力なフィードバックでほぼ思い通り周波数特性のアンプが作れる
のです。

入力に対してスピーカー出口の周波数特性をフラットにして、ノイズフロアを極端に下げたら終わり
の世界です。
このぐらいの低周波域になれば、今時の素子なら過剰なほどに応答できる世界
です。

つまり、
“オーディオ専用の部屋を用意しなければ話にならない”、それができないなら、“壁の裏に特殊な内張りを入れて、吸音しなくてはならない”以外は、
“回路上・演算上で十分補完できる世界”
なのであります。
それすら嫌なのであれば、
ノイズフロアを低下させるノイズキャンセラを作りこめば、ノイズを相当なレベルまで落とす事ができる
世界です。

度々のつまり、
プロの設計・評価者以外は、自分が納得できたら、それでいいじゃないか
と言う世界

それだけの世界をわざわざ自慢するのは、とても底が浅く見えてしまうのです。
さて、こんなことを書くと、一部の信者たちに殺されそうな気がするので本題。


電気の世界のノイズの発生源は2種類です。
1つめは電圧由来のもの←先ほど話した商品説明に書かれている奴
2つめは電流由来のもの
初歩的なミスで陥りやすいのが、
電圧由来のノイズに着目し過ぎて、電流由来を増幅させる結果になることです。
コンデンサは電流がかなり流れる素子ですから、下手にコンデンサを使いまくると、この結果になります。
電流変化は非常に厄介です。磁界に変換され、他の回路を十分な危険に曝す事ができます。それに強磁性体である鉄板でも、なかなか防げません
変わって電界は非常に楽です。アルミ箔1枚で簡単に遮断できます。


製品の例を見せた後者の2つはまさしくそれです。
USBメモリ=CDと違って完全なデジタルデータ
ですから、ココのノイズを取ったところで、何にもならないわけです。

それどころか、
オーディオ機器内の電圧変換機器から出ている微小な電圧変動をわざわざ外に引っ張り出して結構な電流を出し入れして電流変動させて、電圧を幾らかは安定化させる装置ですから、電流由来のノイズは格段に増えます。
さて、何を以ってして良くなったのか?よく分からない状態になりましたね。
実に怪しい事が見えてくるのではないでしょうか?


また、電源設計者であった人間の観点から言わせて貰えば、
カーバッテリーから装置内の変換器で電圧を下げた先、つまり5Vラインへのコンデンサ増加は、意図しない挙動(不安定化)を引き起す可能性が0だとは言えなくなります。

じゃあ、文句言っているお前は一体何が良いと言うんだ?

と言う話になります。
そこで、それなりのノイズ対策屋さん的な知識と経験を元にお話します。
内部に電圧変換回路を持つものは、出口のコンデンサ追加よりも、入り口のコンデンサ追加のほうが圧倒的に効果的です。
なぜか?電流が流れる経路が軽視されやすく、評価されていない事が多いからです。
しかも、ココが弱いと言うことは、外来ノイズで信号が変形します。(有限のPSRR)
ココを直す事によって改善すると、世界が変わったかのような効果が得られます(大げさ)

内部の電圧変換器は多くの場合スイッチングで電圧を変換しますが、スイッチである以上、入り口の電流は結構な勢いで暴れるため、しっかりと検証して、問題ない程度に収める必要があります。
収めていない場合は、相手・自分自身をノイズで困らせる事になります。
この問題はICメーカーも結構声を大にして言ってくれています
が!不思議な事に、今だかつて、電源の入り口側の設計をしっかりとしている基板を見たことが有りません
(私が某放送機器メーカーに勤めていたときにやったら、超馬鹿にされた記憶が…)
ですので、当たり前だと思っていたことは実は当たり前ではないようです。
悲しいですよねぇ~普通、専門設計者・オーディオ屋さんはこういう要点ぐらいはしっかりと設計して欲しいところなのですが…。
何で新品早々中を開けないといけないのか?こっちの身にもなって欲しい所です。

さて、入り口側から出るノイズを抑える場合、正しいノイズ削減方法として挙げるのであれば、
① オーディオ機器の電源側に関しての交流的な切断
② ①の交流的な切断を補うための十分な電源インピーダンスの低減
耐久性を持たせるためのリップル電流の測定と、それに対する十分な寿命設計

①は電源側に戻っていっている電流の阻止です。ノイズは可能な限り発生源近傍だけで収めるようにしたいですし、外からのノイズが一番怖いです。
事実、PSRR(電源ノイズ除去比)を上げることは、後からでは非常に困難です。
電源のノイズが機器の電源ラインに乗らないことを目的として、交流的な絶縁を施します。
どうすればいいか?
フェライトのクランプなり、コモンモードフィルタなりを使うのが良いでしょう。
相手はオーディオなので、できるだけ低域から効く方がお薦めです。
この効かせた分で、②のコンデンサ容量を決めます。

② ①で電源側はノイズが除去されますが、装置側は使いたいときに電気が取り出せないことから電源電圧が暴れやすくなり、逆に不安定になります。
そこで、①で交流の絶縁をした分、電源インピーダンスをフラットにする、電圧を安定化させることを目的として、コンデンサの塊をたくさん並べます。
小さいところは 0.1μFぐらいから初めて、最終的に4000μF程度の大きさのものを並べるようにしたいところです。
大きいコンデンサの10分の1以上の容量を次のコンデンサとして、大きいコンデンサの2倍以上,
可能であれば5倍程度の個数を並べます。
気づいた人も多いと思いますが、小さいコンデンサが結構大変な数になります。
本当は、その数だけ入れて、電源を綺麗に仕立て上げるのが設計の王道です。
装置をばらしたことのある人は判ると思いますが、メーカーの多くは原価低減と言う名の手抜きをしています。
正しくはココでしっかりと電圧と電流を見ながら容量・コンデンサの種類、サイズの最適値を絞り込むのですが、たぶん素人では困難だと思います。
電源インピーダンスの目安は、利用する周波数帯の10倍程度までの全体(おおよそ1MHz弱まで)において、可能な限り0.1Ωを超えないように設計しましょう。
これは正しい設計ではありませんが、カーオーディオであれば、おおよその目安にはなると思います。

③はとりあえず素人さんには困難ですし、105℃以上の対応品、かつ、超長寿命品を探せばおおよそクリアできます。可能な限りセラミック、フィルム、大きいものは、できるだけ長い寿命の製品を狙いましょう。


もし内部(変換後の電圧)にコンデンサを入れたいのであれば、素直にオーディオ機器をばらすことをお薦めします。出口側は近傍でなければ殆ど効果はありませんし、ある程度安定して出力されるように、制御定数の検証をする必要があるからです。
その勇気と覚悟が無いのであれば、電圧変換の出口側は諦めるべきだと私は断言します。
安定化と低いノイズ性能の両立は、かなり厄介です。


結構言いたい放題好きなことを言っていますが、度々のつまり、
こういう物を大金を払ったから効果ぐらいあるだろうと体感だけで良否判断すると、簡単に詐欺に引っかかるお馬鹿さんみたいでみっともないですよ?
と言いたいだけです。
自分の体に効くものではない限り、プラセボ効果は除外して正しく判断しましょう。


ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

2014/06/03追記
最近この記事だけ見てくれている方も多いので、このコンデンサ物にかかわる話の見出しを貼り付けておきます。
電子回路のコンデンサに関する設計方法
電子回路のコンデンサに関する設計方法 ~カーオーディオ編~
カーオーディオのコンデンサチューンといわれるものは効果的なのかどうか確認してみた(PSRRのみ)
↑このリンク先も参考にしてみてください。

2014年1月28日火曜日

近々の宣伝

今日はただの広告です。

正式アナウンスがありましたので、晒そうと思います。

愛知県技術士会 平成25年度 第4回例会 ‘業績発表会’で講演
させていただく運びになりました。

日時:平成26年2月22日(土)13:30 ~ 16:30  (受付13:10 より)
場所:中部大学 名古屋キャンパス(鶴舞) 三浦記念会館
内容:異分野技術の導入による業務改善の実例紹介

これだけじゃ何を言い出すか?怖くて分からないので、もう少し詳しい話をします。

私自身、結構技術的な側面は浅目のものが多いですが、
他者に負けない転職回数
と言う日本ではタブー化された武器があります。
日本では負と考えられるその武器を、いかにして活用するのか?と言うのが大雑把なストーリーです。


これだけじゃ、余計に分かりにくくなったので、少々専門的な話をば…。
昨今イノベーションと言う横文字大好き人間が非常に多いですが、果たして本当の意味するところを理解しているでしょうか?
答えは 殆どの場合× です。
イノベーションは簡単に起こせません。
しかし彼らは簡単に起こせるものだと勘違いしています。
おまけにこれは学歴がほぼ関係ありません。寧ろ柔軟な思考能力の足枷になる事が多いです。

考え抜く力、執拗なまでの努力、そしてたった一瞬見える光を掴み取る運の良さ
そういったものが最低限の要件になります。


昨今の任天堂を見たら、容易に分かることだと思います。今までの任天堂に有るまじき成果ですよね。これは学歴だけで社内を持ち上げようとした事がそもそもの失敗要素です。
遊びが仕事なら、本気で遊びたい奴を育てない限り、任天堂としての新たな一歩は生まれません。
今の任天堂を見ていると、きっと軍平さんが泣きますよねぇ~

任天堂の代表例はさておき、イノベーションが簡単に起こせないことは分かりました。
では我々、技術士・技術者・技能者は何処を目指すべきでしょうか?

その答えの一つの方向性として、先ほどの転職と言う多業種の技術の融合において起こせる
“イノベーションもどき”
の代表例をかなり具体的に説明いたします。

※説明する例は近所の業種の知識を入れたら簡単に起こせる実例なので、私のように好き勝手に転職する必要性は全くありません
生涯賃金がた落ちなので、転職は良くないですよ~


私の場合、
 廃水・排水処理
 空圧機器・計装機器
 半導体製造装置
 高速高精度サーボ
 介護ロボット
 放送機器のハードとソフト
 携帯電話のプラットホームソフトウェア
 TRON系OSの移植&開発環境移植
 高速伝送路、ノイズ、EMC関連
 超高性能電源
 特別高圧の電気主任技術者
と多種多様な業務を行ってきたおかげで、ソコソコのものなら一人で何でもやれる程度までの技量があります。

残念な事にそれぞれが深くは無いのですが、多種多様だからこそできる
 “人の仲介役”
 “試作機のラピッドモデル作成”
 “全体を俯瞰した装置の修理・故障解析”
と言う、他の人が手を引きそうな事ができるようになっています。
その技を具現化する事によって、イノベーションとは行かないまでも、それなりの費用対効果を簡単に上げられる方法を示します。

まぁ、えらそうなことを言っていますが、時間が無いので殆ど端折らせて頂いて、
“過去の知見・故障解析を導入した設備の修理・延命措置”
が今回は主なお話内容です。

寿命に近いと思われる、又は故障した汎用設備の故障解析を行って、稼働時間・環境・動作状況を踏まえ、必要最低限の修理を施します。
すると…
あら不思議、
今まで支出していた設備の更新費用が半分近くになりました
とさ…

つまりはこんな内容です。
気が向かれた方は愛知県技術士会へ、参加に関するお問い合わせください。

e-mailアドレス:g-chubu@asahi-net.email.ne.jp
↑@を小文字にしてくださいね。
わざわざ全角文字にするのもどうか?とは思いますが、ロボット系、外国人勢ののいたずらメール対策として、何も対策しないよりは多少なりともこういう対策をしたほうがいいだろう…なんて思うわけです。


では今日はココまで、
またの機会に会えることを楽しみにしています。

保証期限で物が壊れる設計

おはようございました。
今回のネタは所謂S○NYタイマーという奴です。

最初にお断りしておきますが、この文言、現在では正しくありません。タイマーはほぼすべての業界に組み込まれています。

専門家ではないにしても、私がそれなりの知見で見ていた限り、機械物にも構造上・物性上かなりのタイマーが仕込まれていますから、日本の製品は結構危ういバランスで成り立っていそうに思えます。
この危険な構造が何故起きているのか?その実態を素直にお話しようと思います。


事の発端は生産の効率化を行う前まで遡ります。
このころは現場のレベルも高く、職員もやりたくない仕事・やれない仕事には携わることを良としていませんでしたし、もし、現実的に厳しい社員が居たとしても、時間を掛けて育てる風土がありました。
多数派の人間は『お天道様が見ている』という超長期的視点に立った効率性を模索し続けた結果、最終型とも言える道徳教育を施されていました。(日本が2000年以上の歴史がある根幹でもあります)
また、年功序列という制度が、それに拍車を掛け、お金を貰っているのだから、それなりの誇りと自信を持ち、見合った業務をするという風格を確立していました。
昨今の会社役員さんには全く見られませんが、当時は命張って部下や子会社、取引先を守るのは日常茶飯事です。


さて、そんな中、世に楽して儲けようとする勢力が現れます。昔ながらの密入国者たちが主体の業界です。昨今、ボロが全面に出ているので、話題沸騰ですよね。
その業界に洗脳された、又はその人たちを受け入れてしまった会社は、次々と中の人間をゼニゲバ化されてしまいました。

“目先の金儲けのためなら何でもする。”

そう割り切った彼らの勢いは凄まじく、すべての事象に対して、改革という名の改悪を推し進めました。
先ず初めに行ったのが一般職の徹底的な給与削減と、自分たちの報酬の確保です。
責任の執り方を“辞めたら許す”という風に国全体を洗脳し、事実上何もしなくても良いし、役職が無くなっても給与が変わらない素敵なシステムを作り上げたのです。

この時点で分かる方は分かると思いますが、
日本は内需が8割を超えている国
です。すなわち、
消費者の8割越は、自分たちの社員
であるわけです。その給与を減らすということは、
自分たちの会社を潰す行為にも等しいわけです。
そして、ある密入国者の業界は日本全体に巣食っている業界ですから、それをい一斉に始めたということは、自分たちとそれ以外とを決定的な境界線で仕切ろうとする事に他ならないのです。
実に密入国者の祖国らしい考え方ですよね。

そして彼らは祖国へ無償の技術供与を行うように強制し始めます。
元来日本の技術は見世物から始まった文化ですし、情けは人の為ならずと教え込まれてきた世代の人は、世界という社会に貢献する事に物凄い達成感を覚え、率先して動きました。

こうしてしばらく経つと日本の構造自体の限界が見え始めました。
このままでは搾取するところが無い!給与もこれ以上絞れなくなってきた!
そう感じ取った彼らは昔ながらに進めていた現場の改善に目を向け始めました。
そこには、過去何十年と掛かって蓄積していた製品データや安全性の実績となる根拠が示されています。
そう、昔のマニュアル・口伝えで継承された設計方法です。安全の確保のためには、○○しなければならない。という形でのデータが蓄積され、イレギュラーがあったとしても、安全な物作りをするためには最低限必要な事項が知識化されていたのです。


そうだ、これを基準にしてギリギリのマージンで設計させれば、部材も安く済むし、設計指針も作れるので、設計が早くなる。

“限界の設計指針を基準としたマニュアル化をしよう!!”

そう考えた彼らは、早速実験台の企業を見つけ、そこに巣食うことに成功し、一気に広め始めました。これが当時のS○NYです。
この企業は早期のマニュアル化でも知られていますが、このマニュアル化は裏に大きな悪意の仕込まれているものでした。
当時この企業は小型化や高機能の詰め込みに熱心でしたから、少しでも無駄を削る事に躍起になっていました。
その無駄と安全余裕(マージン)を履き違えさす事によって、一気に普及させる事に成功します。
これが今なお残っている設計指針の根底となる材料に繋がります。

この会社は新しい物好きなことも有名な会社で、新しい指針ができたことを理由に、新しい指針で設計を開始します。
当然、職人はとても邪魔です。彼らは安心・安全な製品、良い製品は何たるか?を熟知しているのです。彼らにとっては物凄い強い反抗勢力です。

そのため、学歴だけの何も裏付けの無い人の大量雇用もしました。頭でっかちであり続けることを推奨され、高いプライドを持つように教育を施されてきた高学歴の面々は、高学歴・高身長・高収入と言う某密入国者主体の企業の支えもあって、次々に職人を駆逐し始めます。
この文化を象徴する言葉があります。
○○(企業名)マンと言う名前にある程度過剰気味なプライドを持つようにされる教育です。一部の人は耳が痛いのではないでしょうか?


そして、バブルと言う作られた数の暴力によって企業を支配し、この新しいマニュアルに沿って正しく、素子それぞれがの限界を規定した資料を元に、設計を開始し始めた訳です。
当然ながら寿命は製品保障寿命=保証期限ですから、綺麗に壊れるのは当然な作りになっています。
運用してみると、思わぬ効果に驚き始めます。
“今まで作っていたものよりも1~2割も安く、製品化できた”
そうなると反対していた職人をさらに押し付ける材料ができました。
こうなってしまっては次の製品の価格を上げられません。
もっと!もっと!と限界を責めた結果、顧客は壊れる精度の非常に高い製品から自ずと去ってゆくのでした。

ココでいくつか疑問が現れると思います。

製品としてのコンセプトは悪くないのか?
→少なくとも、最初のうちは他社に比べて謙遜はありませんでした

製品の性能自体が悪いのではないのか?
→当時の製品を他社と比べてみれば分かりますが、秀でている事の方が多かったように感じます
(当然ながら、その分の失敗も山の様にしていますが…)

粗悪な品物を買って苦労した
→その手のプロが最終的なGOサインを出した製品においては、保証期限の半分ぐらい前までは見てくれはまともだったと思います。それ以外が超絶に残念であるのは否めない事実ですが…

こうして客が離れ、収益が落ちてしまうと後は落下するのみです。
良い物を作るにはどうするか?
よりも、
いくらケチったか?
が評価されるシステム
も中に完備し始め、もう、後に引けなくなってしまったのでしたとさ。
こういった悪の風習がはびこっている企業ほど、休憩所でよく値切り自慢をしておられますよね。
値切る場合は一緒に徳を売っていませんから、値切ったら困ったときに助けてくれません
金の切れ目が縁の切れ目で困るのは、最終的に誰なのか?
よ~く考えるべきだと思います。


後に最初に削った1~2割程度の原価が貴重な安全余裕であった事実に気付くのは何時の事でしょうか?
近々に国内工場が閉鎖されるような勢いですから、もう気づくような人が会社に残っていないのかもしれませんね。
もし居たとしても、トヨタを崩落の危機から少なくとも少しは防いだボス“豊田章男氏”のような強引な手腕が無い限り舵取りは困難ですから、とっくの昔に手遅れなのかもしれません。
事実、豊田章男氏ですら、まだ自分のやるべきことの何分の1もできて居ない、そう感じておられるはずです。それができているのならば、あの会社はとっくに強固なころのブランド力を身につけています。
専門的なキチガイと言うのは、とても良い評価者でもあるわけです。
その人が上に立てる会社はそう多くはありませんが、非常に前向きな配置だと思います。
素人ですら情けないな…とも思えるラインナップなのに、キチガイの彼が今のあの製品ラインナップで許せるはずがありません
今後の期待を存分にしてますよ。


さて、他の会社はそういった面では比較的保守的でした。
家電よりも高い稼動性能を求められる産業機器がありますし、家電と言う、“比較的クレームに成っても差し障りの無い業界”だけで食っているわけでは有りません。
しかし、時間の問題でした、1つの会社が起こした価格革命のこの波は、一気に広まり、嫌でも真似をする事になります。
もう後は同じ道を歩み始めたも同じ状態。
日立・東芝も一気に落ちました。一命は取り留めましたが、おかげでかなりの業界から手を引く羽目になっています。
富士通は家電だけでない色々な業種を削りに削って何とか顔だけは生き残った状態。
NECは絡むととにかく大失敗をするという、完全な失敗役としての地位を確立してしまいました。
三菱は我関せずとして居たかったにも拘らず、親の不幸な頭のおかげで無い袖が振れなくなりました。

こうやって、広まったマニュアル化という名のタイマー仕込み政策を完了した不法入国者さんたちは、祖国の企業に対して“会社を嫌になったけどなかなか外に出る勇気の無い技術者”を格安で引き抜き始めます。
日本では技術者の価格は非常に安いですが、世界の市場では3~5倍ぐらいの差はあります。
要するに、世界市場で見れば、まともな設計能力と言うのは非常に価値が高いのです。
それを少しのお金だけで引き抜けるのですから、願ったり叶ったりですよね。
そうして、日本の大企業にはマシな設計者がほとんど残らない結果になったのでしたとさ。


つい先日起こったマルハニチロ・アクリフーズの件が、動機は過剰に絞られた給与絡みだった事が明確に表面に出てきています。
電機系の業界は過剰な給与削減も、後には引けなくなった一因になっています。
消費者は給与が安くて買いたくても高くて買えないし、そもそも品質も大して良くないので無理して買う気にもならない
のです。
車離れ?家電離れ?寝言は寝てから言ってほしいものです


これを読んでいる方の業界はどうでしょうか?給与は過剰に搾取され、内部留保だけが過剰に貯まっていませんか?
もちろん内部留保は会社を存続させるために必要ですし、大きな投資を行うには必須の資金源にもなります。

しかし、それがただ貯めるだけとなると話は別です。
内需が8割を超えている日本では、お金が回って何ぼの国です。
停滞すると言うことは、その循環を留めることになります。
過剰な貯蓄は何の利益も生みません。
これを理解してもらえれば分かりますが、あぶく銭は消費しない限りは社会悪です。
デイトレーダーが株主と言う地位を利用して不法入国者と同じ行為に加担していることも見えてくるでしょうし、何が正しいのか、それは社会悪ではないのか?熟慮されることをお薦めします。


某氏の株屋は胡散臭いと言うのは紛れも無く、デイトレーダーとその関連の人々であって、長期株主ではない事が容易にわかると思います。



あなたの会社やあなた自身は大丈夫ですか?今一度考えてみることをお薦めします。

今日はココまで。またの機会に会いましょう。

2014年1月26日日曜日

基礎の重要性を正しく認識しましょう

私は中部圏で色々と活動させていただいているのですが、どこに行くにしても必ずと言って良いほど伝えようとする事があります。

良い物を作るには先ず基礎がしっかりしていないといけない

しかしながら、この傾向は特定以上のレベルのエンジニアでもない限り、あまり前向きに伝わるものでは有りません。
そこで、簡単ですが、電気の土台でもある電源からお話したいと思います。

昨今、特に近年の電機業界において、電源またはその周辺の設計は非常に軽視されています。
私が過去携わった会社の中でも、コンシューマ系は評価自体がされていない事が多く、
保障期間の1年だけ動けば良い
という設計がされています。
もちろん、本人たちはそういう意思は無いのでしょうが、結果的にそうなっている以上、そういう状態であることを認めざるを得ないと思います。

市場は非常に現実的です。結果が最も優先的に評価され、その次に評価されるのが背景ですから、結果が伴わないと思われる非生産行為をすべきではありません。

この結果というのが厄介で、信頼や、ブランド力の構築にも直面しています。
信頼やブランド力は落ちるのは一瞬ですが、構築するまでの努力や時間は並大抵のものではありません。


昨今、会社の中で短期的な戦略がとられるのは、
“信頼や、ブランド力の構築よりも、目先の操業をするための収益”
に拘っているからであります。
何故そのような方針を採るのか?ですが、

短期的な株主(デイトレーダ)が多い

収益が落ちるのを拒むので短期的な資金・現金を求める役員構成になる

会社は役員の色で染まる

社員は目先のものしか評価しなくなる

当然のように可視化できないブランド力や信頼は後手に回る

まじめな設計者は虐げられて出て行くか、顔を潜める

会社として負のサイクルが始まる

ブランド力の無いもの・信頼性の無いものは必然的に客が離れ、収益が悪くなる

リストラする

負のサイクルがどんどん強くなる…


こういった構図から、負のサイクルはどんどん加速し、際限がなくなります。
富士通、NEC、日立、SONY、松下(本社系)など、日本の大手が痛んだ理由も大体はこのような構図です。
特に外資や、事務職の強い組織(丸紅、三井、UFJなどの非生産系の業種)が加担すると、際限がなくなりますよね。彼らはブランド力なんていうものは飾りとしか思っていません。
ブランド力とは絶対的な信頼性能+企業としての価値観ですから、それがなくなるということは、既に韓国や中国の企業に勝てる能力を捨てたとも言える訳です。

信頼性はブランド力、すなわち付加価値』だと国側は大々的に広めようとしています。
しかし、肝心な企業はそれを無視して、一生懸命に代わり映えしない付加価値の無い似たような物をモデルチェンジと言い張って消費者に押し付けようとするわけです。
当然ながら、消費者は必要以上に買わないのが明白です。買っても何の価値も無いのですから。
日本の電機業界が何故今とても危ないのか?
麻生元総理が何故あの立場で『株屋は胡散臭い』と発言したのか?
少しは見えてくると思います。

さて、話を戻しまして電源の話です。
電源は信号品質の根幹とも言える問題を大きく左右する代物ですが、あまり評価がされていないことは先ほど述べました。
私の居た職場だけでないことは私が個人的に所有している設備で電源の特性を計った結果からも明白です。
代表例ですが、パソコンの電源インピーダンスを計った例を添付します。

インピーダンスが高いと、負荷の変動に応じて電圧が振動し、信号の品質を低下させる。単純にそう考えていただけると分かり易いと思います。
つまりは、高い周波数までとても低い値である事が求められます。
また、非常に平坦であることも重要です。突起はすなわち共振の可能性を示唆するわけで、その周波数の振動に特に弱い事が示されます。
つまりは、意図的にその周波数で高い負荷を与えるソフトを組めば、パソコン自体を機能停止させることも可能なのです。

測定結果から分かるように、本来、パソコン、ワークステーション等の電源は、然るべき設計がされていなければ安定動作の保障ができません。しかしながら、世間に出ている電源の殆どは容易にノイズを生み出します。
これはほんの一例です。過去、興味本位で色々と計っていたのですが、どうも業務機器ですらまとものな設計ができていない事が多いです。
インピーダンスのターゲットを決定し、それに合わせた電源の構成をすべきですが、あまり真面目に設計をやっている人を見た記憶が有りません。
東芝のセルレグザチームはしっかりと設計を行っていたようですが、ラムバスフォーラムでの講演が無いので、その後の設計部隊がどうなったのか?遠く離れている立場なのでよく分からなくなってしまいました。

土台は塗装・接着・接合なら下地処理ですし、建築なら基礎工事です。機械なら母材の特性に相当します。車ならフレームの構成です。

安易に妥協せずに、しっかりとした基礎のある設計を行うように心がけましょう。

今回はココまで、では、またの機会に。

はじめまして

はじめまして、電気電子部門の技術士をさせていただいています。

顔本やmixiだとどうしても制限が多く、技術内容の公開という、超私的な趣味に没頭ができません。
とりあえず、備忘録として書き始めようと思い立った次第です。

過去のネタを含め、雑多なネタを公開してゆこうと思います。