2014年4月30日水曜日

カーオーディオのコンデンサチューンといわれるものは効果的なのかどうか確認してみた(PSRRのみ)

とある方がカーオーディオの前にコンデンサ入れて楽しんでいるのを尻目に、
『今更ながらだが、電源のノイズを取ったところで、どのぐらい効果があるのだろうか?』
『ひょっとしたら本物のプラセボ効果じゃないのか?』
なんてふと思い立ち、原理原則は捕らえているものの、定量的な数値がまったく見えないので不安に駆られてしまいました。

何故だか解りませんが、夜も満足に寝れません。
チキン野郎は本当に困ったものです。無駄に感受性が高いのです。きっと…。
そう前向きに捕らえながら、早速お家にある装置で電源ノイズ除去比を測りました。
こういう思い立って即行動できるあたり、無理して測定器揃えてよかったなぁ~と思います。
根っからの面倒くさがりの私は、数時間経ったら面倒くさくなって熱が冷めますもんね…(困ったものですが…)。

さて、今回計測した電源ノイズ除去比を要約すると
電源の暴れが発生したうち、いったいどれぐらい伝播されるのを防げるか?
という能力を問うものです。
電源やアンプの評価でよく用いられます。
電源が真に安定していれば意味を成しませんが、世の中のものはたいてい有限の値を採ります。
電気に真の理想郷などありません。
銅線だって結構な抵抗体です。

そんなことから、周りで電気を使うものが居れば、おのずと電源は暴れるわけで、その振動がどのようにオーディオの信号に混入されるか?というものを測りました。
例によって周波数軸で分けて測っています。こっちのほうが他の事象と比較しながら検討するのに非常に分かり易く、大変便利です。

また、今回結果はデシベル値で出ているので、20dB⇒電源の振動の1/10倍が出力に現れます。
0なら1倍、40dBなら1/100倍、60dBなら1/1000倍です。

結果を見てみると解るように、以前私が測定して晒していた“バッテリーのインピーダンス”の高くなりだしている所と、PSRRの悪化し始めるところが見事に重なっています。

この傾向は、バッテリーを良い物へ変えようが、自動車内で発生した他の電気機器のノイズはオーディオに現れることを示唆します。

そして、コンデンサをうまく施工し、バッテリーの電源インピーダンスを低下させる事は、計測結果からも十分に効果のあるものである事が証明されたわけです。
…ヤバい…うちの車は何もしてねぇYO!
ということで、素直にどこかのガレージを借りて、カーオーディオ周辺の電源インピーダンス測定とコンデンサ、コモンモードチョークコイルなどを使って施工という、1日中戦う予定ができました。

カーオーディオへのコンデンサは正しく設計して快適な生活を送りましょう。
そして、大雑把でもいいので、定性的な結果だけでなく、定量的な結果をしっかりと感覚と捕らえておくようにしましょう。
何か突っ込まれたとき、大雑把な値を話せるのと話せ無いとでは、雲泥の差が現れます。


ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

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