2018年5月1日火曜日

やらねばならない『老害対策』できていますか?

おはようございました。
世間の中小企業様は漸く消費が変わっていないのに『生産年齢人口』(働いてくれる人の総数)が尋常じゃない程に低下しているという事実に気が付き始めた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?

因みに大企業はとっくに対処し始めておりまして、会社名を告知するだけのCMや、隣接都道府県の新卒者勧誘、一時期前ではあり得ない敷居の下げ方など…多種多様の戦略で囲い込みを始めておられます。
もうそろそろ一時期のバブル期の様に『接待必須』が要件になる訳ですが、覚悟はされておられますでしょうか?
そして今後20年以上はこの傾向が改善されない事が確約されております。
今こそ散々溜め込んだ内部留保を解放すべき時ですよね。

さて、私は就職関連では地獄を見てきた世代でして、世の中には生産性が負であるどうしようもないお荷物社員が居ることをよく知っております。
ですので、景気云々に関わらず、頭の回転が良い優秀な社員ではない限り雇わないという思想の人間であります。また、良い人材なら余程の借金でもない限り、全力を賭してでも雇いにかかるべきだと考えております。

勿論、頭の良さと言うのは学歴云々ではなく、伸び代の問題です。学歴で決めると良い人材が全く雇えないという事実は、世間様では既に既知の常識であったりします。
また、雇用側が伸ばせる人材かどうか?という視点も重要です。相性云々の壁は高くて厚いものでして、なかなか超えることは困難です。

この様に、世間様では先に『如何に優秀な人材を手に入れるか?』に着目されがちですが、最も重要なのは『負の生産性を生み出す輩の対処法』であると私は断言します。

日本は最近の20~30年間は何もしないで引っ張る事こそが成果になっていた社会的構造(供給能力の過剰問題)が存在していたのですが、今は完全に供給能力不足に傾いております。
バブル期を味わっている連中全般に言える事ですが、無駄に回り道をさせることに執着して、仕事そのものを片づけて行くことを阻害する輩が大変多いように思います。
作業の待ち時間や、準備時間、求められている品質の認識不足、問題の本質を捉える一手などこういった背景が分からずに上司になっている輩が多いのは大変大きな問題に発展します。

また、バブル期を味わってもいない労働者においても、如何にコストをかけないでグダグダ回すか?という思考に凝り固まっている輩が非常に多い。これは後々大きな問題に発展します。
投資をして生産性を一気に上げなければもう間に合わないという事実に気付かずに、先輩面して若い連中がやりたいことに力を貸さず、ひたすら金を掛けるなと罵倒を浴びせかけます。

貴方の目標とすべき時間単価の収益はいくらですか?
掛けているコストと、投資に対して得られる対価の試算を行っていますか?
こんな初歩的な事も考えずに、グダグダやっている老害が多くみうけられます。
結果、老害たちは、会社の先輩である、お前らより年上、お前らよりも職位が上というパワハラまがいの言動で、時間という最も希少価値の高い資産を無駄にして、若手社員を潰して辞めさせ、多大なる機会損失を生み、会社を加速度的に衰退させるのです。


そう、老害=老人ではなく、『頭が老化して状況判断さえもできなくなるほどに凝り固まった輩』なのです。

こんな老害あなたの会社に存在しませんか?
存在するならば、優秀な社員を守るためにも早く手を入れるべきではないでしょうか?

良い社員は簡単に入社しません。元々市場の1%も居ないのです。
ですので、会社を継続させるには社員を育てるしか手はありません。
しかし、その育てる過程において最も有害な輩は、育成を阻害し転職に導く老害です。
なぜなら、雇用される側は他所に移れば今より給与が上がる時代がもう目前だからです。
そう、態々酷い環境で働かなくとも、いい環境で働く事ができるので、選び放題なのです。
働く価値を待遇やこの職場で働く意味を正しく提示し、雇用される側が納得し続けなくてはなりません。

高度成長期は今よりずっと転職の母数が多い(少なくとも今の5倍以上の)状況でした。
そこで当時の会社は老害を切り落とし、社員がしっかりと投資をすることを奨励し、社員を守る福利厚生を手厚く付加することで、社員の定着率を高め、会社を守り抜くことができました
当然のように乗り遅れた会社は、黒字なのに倒産というふざけた顛末になってしまっています。

今の状況はどうでしょうか?手遅れにならないように早く手を付けることをお勧めします。

ではでは、今日はココまで。

またの機会に会える事を楽しみにしています。