2016年11月12日土曜日

ノートe-Powerに見る、電池の制御の難しさ

おはようございました。
先日、日産のノートe-powerに試乗しまして、エンジニア擬として思ったことを書き殴ってみようと思います。

電気自動車らしい乗り味で、とても面白い乗り味でした。
面白いことにリーフと出力が変わらないのです。
この違和感におや?と感づかれた方も多いと思います。

さて本題。
電池の劣化早いんじゃありませんか?という話題。

シリーズハイブリッドということで、電池の負荷が大きくなる方式です。
困ったことにリーフの電池はすぐに劣化します。
勘のいい人はわかると思いますが、容量が減っているので電池の電流密度がさらに上がります。
つまり、動作中の温度が温度が上がる方向に振る訳です。
もう分かりますね、電池の劣化が一気に進むので、おそらく数年で電池交換に至ります。
リーフも下手すら数年で5割ですが…。


最近思うことですが、最近の製品は電池の使い方がかなり雑です。
ギャラクシーの電池もiPhone7も結果的にソフトの不具合で、過負荷で発熱して一部は爆発してしまい、まともに使い物になりません。
電池は負荷と内部抵抗で発熱して、熱がこもり一定上の温度が上がると崩壊し始めます。
リチウムは特に危険で発火がしやすい代物です。
だからこそ電池は様々な劣化条件下で正しくインピーダンスを測定し、安全領域を認識したうえで設計上の制約・負荷制限を付けなくてはなりません

使い方もそうですが、電池の安全領域を分かって物作ってねぇだろ?
なんて思うわけです。
分かっているのであれば、トヨタみたいにニッケル水素電池+複雑なハイブリッドで逃げていたはずなのです。


皆様は電池の電流密度には気を付けて設計してくださいませ。
ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。