2014年8月31日日曜日

品質に拘ると言うことの重さと品質最優先の裏を知る重要性

おはようございました。

最近品質に拘る理由がぼやけている企業が多く、とても残念な気持ちになることがあります。
言わずも知れた事ですが、品質以上に大切なのが“信頼でして、品質と言うのは信頼を受ける為の一つの手法に過ぎません。
信頼を受ける手段は品質以外にも様々あり、納期対応、価格性能比、対応の安定性、個性など多岐に渡ります。

ココで品質第一を掲げている企業の品質が最優先である理由は、売るために一番使いやすい文句だからでしょう。
しかし、その品質たるや、一体何が保障の要件になっているのか?を考えたことがあるのでしょうか?
私はここ数年で起きている“業者に対する態度”や、“客は偉いという風潮”から、とても危機感を感じています。

特に、同じ物なら他所でも買えると言うのは、事務しかやった事の無い人間が頻繁に宣う謳い文句です。
ネジ一つにしてもそうです。日本では非常に少なくなりましたが、海外では同じ種類のネジを手に入れるのにとても苦労します。同じ規格と謳っていても、ネジが嵌らないことはよくあることです。
設計過程において、シックスシグマと言う本来は経営判断手法を設計に当て嵌めても何とか動いてしまっている現実を作り上げているのは、日本特有かもしれません。
設計の場合は公差の積み上げで判断すべきなところです。
境界値の条件や、ワーストケースこそが最大の焦点であり、統計上での問題を設計に持ち出すなど言語道断(偶発性や・寿命などは別)なのですが、何故こんな変なコスト削減という名の品質低下を推進する設計モドキの言い訳がまかり通るような社会になってしまったんでしょうか?
この設計モドキに製品の性能が良すぎると言う理由で外に追いやられた人間としては、悲しい限りです。

話が逸れつつあ有るので本題に戻します。
他社と額面だけの比較をしてから購入しなさいとか、何故親会社系列の製品を買わないのだ?と言う脅迫をするとか、その程度の品定めでしか品質の担保ができていない程度の経営者であればすぐに経営者として辞任することをお勧めします。
言うまでもなく、日本の品質低下を支えているのはこういった経営思想の人間たちです。

品質とは何か?我々人件費の高い国に生活する人間が最終的に得なければならない最も優先すべき事項は常に信頼であり、その評価基準として、品質が可視化しやすく優先度が高いがために品質を看板に掲げるのです。

品質を担保する設計とは何か?ネジ一つ・部品一つにしても全てのものには意味があり、その意味がたとえ曖昧であっても、設計者には選んだ理由と基準があります。また、選ぶ基準を可視化してマニュアル化をするのも、その意味を全て深く掘り下げると、開発期間が数十~数百倍に掛かります。仕方なく、それの工程を削減しやすくする為のガイドとしてマニュアルを用意したに過ぎません。

ですので、全ての工程を持たない工場にとって、仕入先というのは強力な仲間であり、“現金を支払う側だから優位に立てる”などと決して考えてはならないのです。
大きく出た態度は一転して自分の立場を苦しめ、最終的には自分の会社に大きな痛手となって跳ね返ってきます。
ね?見えるでしょ?家電業界と車業界が最もよい反面教師です。
自社の技術を外に出し、外注化して安易にコストを下げる…日本が不景気化する好景気のときによくやられていた手法ですが、それは自分が仕事をせずに押し付けるという方法で、相手から金を搾取すると言う立派な詐欺行為でもあります。
外注1社ではお金と言う大人気ない力でねじ伏せることができますが、それが膨らむとどうなるでしょうか?徒党を組まれたら終わりですよね?

実際、トヨタの大ボスはココに大変な危機感を持っています。
ですが組織である以上動き難くて苦しんでいるのが実際です。それを尻目に特許違反が常套の韓国に尻尾を振って余計に爆死したがっている車会社が2社もありますね。敢えて日産と本田だとは言いませんが…。
現実に自ら爆死しかけている会社があるのを目の当たりにしてまだ気付きませんか?
経営者としては相当鈍いと笑われますよ?


仕入れ先が何故ココでなくてはならないのか?その理由を追う少し深屈してみましょう。
分業する理由をもう少し考えて見ましょう。
何故自社で完結できないのか?理由を考えて見ましょう。

我々は自社ではできないからこそ他社にお願いをするという形で頭を下げて作ってもらっています。そこで支払い金額を下げたら提供する製品の品質を下げるしか余地がありませんよね?
品質は原価価格の何乗に効いて来るかを考えたことがありますか?2乗とか言うレベルではありませんよ?かなり効いてきます。電子部品でも10近いですし、機械なら20に迫るような部位だってあります。

品質は確かに重要ではありますが、品質を安易に語るのは決して好ましいことはありません。
もっと真剣に取り組むべきは会社同士・社員・関係者(いわゆるステークスホルダー)との信頼関係です。
そして信頼関係はすぐに構築できませんが、こちらの不手際で一瞬で崩れ去ります
品質が無いと市場で勝てないと言うのであれば、この重みをもっと深く捕らえ、真摯に信頼の構築に取り組むべきだと私は断言します。
信頼があれば多少の不手際でも、いつもお世話になっているから仕方ないか…で済まされる場合がありますが、信頼が無ければ金の切れ目が縁の切れ目です。一瞬で関係が崩れます。
崩れたとき、貴方は今までの会社の状態を保つことができるでしょうか?同業界に知れ渡ってしまったら、限りなく困難ですよ?

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

2014年8月13日水曜日

知多市でエネルギープラントが新設されるという話に倫理を絡めて

つい先日、知多市でエネルギープラントが新設されるとのことで、設置業者が言う非公式の説明会に伺ってきました。
面白い事に撮影録音が一切禁止です。
おまけに第3者に漏れると拙いとか言い出す始末…。
自分の言動に自信が無いのに説明会とか、
一体どういう悪事を働こうとしているんだお前らは?
と突っ込みたくなる言動&対応でした。
不思議な事に危ないことやっている人間ほど情報保護とか、情報漏洩という文字に過剰に敏感ですよね。
まるで自分自身が悪い事をしているのをよく分かっているかのようです。
そんなに漏れたら拙いなら、こんな非公式の場なんてしなきゃ良いのに…。


さて、掴みの突っ込めそうなネタはさておき、内容を要約すると

  • 当社が環境設計した結果を話すもので、受け答えの場ではありません。
  • 公的な打ち合わせ・説明会ではないので、公的な議事録作成・届出などは一切行いません。
  • 今後の説明会などは一切行いません。
  • 住民の意見は基本的に聴く気はありません。こちらからの発表のみです。
  • 公害に関してはそれなりに配慮したつもりですから、これで進めます。(実際この理想設計が現実と同等であればNOx・SOxともに0.0001ppm程度の上昇で収まる…そんなものより、絶対量の提示が必要では?と思った)
  • 地震・津波対策、ボイラーへの保護壁対策・爆発による被害軽減対策などは一切行いません。
  • 騒音・環境問題等も基準値を満たした工事以外は一切行いません。
  • 苦情の受付、公表なども一切行いません。知多市へお願いします。
  • 20~30人程度で操業予定⇒つまり交代要員は3~4名×4班と思われる=重要プラントにしてはかなり少ない

というような内容でした。
厄介なのは会社の組織体制と関連関係で

三○物産のコンビナート⇒三○物産が筆頭筆頭株主の石○産業⇒石○産業の子会社である石○エンジニアリング○ートナーズ⇒○本エネルギー○ートナーズ⇒○南共同エネルギー

と、いつでもトカゲの尻尾を切って逃げられる体制にしている点です。
そういえば、先日もこの関連の内紛でボス会社の人が私に事情聴取に来てました。
この落書きをした現在、石○産業と○本エネルギー○ートナーズ、○南共同エネルギーの関連性は公にはされていませんし、一般市民からしたら泣き寝入りを安易に要求される状態でしょう。

そもそも、石○産業って2種以上の電気主任技術者の余剰要員なんてそんなに居なかった気がしますし、ボイラータービン主任技術者は特定要件+長い実務の必要な認定資格。転職してすぐに取れるわけも無く、持っている人を探すより他が有りません。
特級ボイラー技士は比較的容易に見つかりそうでもありますが、非常に求人が混み合っている中、たやすく人が見つかる様にも思えません。
設備自体は行政がOK出した時点で金さえ積めばなんとでもなるので、どうやって人を集め、対応する気なのかが今後の焦点になりそうです。
住民の反対?そんなの無視するに決まっているじゃないですか。
知多市も税金を納めてくれる企業には尻尾を振りますよ。
ではどうしたら良いか?市民同士団結して一斉に引っ越す以外に無いでしょ?それ以外の手は凡そ効果はありません。
そこまでして拒否する理由がありますか?そうでなければ受け入れるべきです。尤も私はこの会社が嫌なのでとっとと撤退しますが…。
そんなこともあり、少なくとも彼らの居る世界ではお金が第一優先です。命なんて、お金で幾らでも買えます。倫理なんて糞食らえ!という状態なのは紛れも無い事実

受け答えの様を見ると、JIS Z 26000に則って訴えたら、簡単に埃が出てきそうな感じです。こんなのが大手企業の重要ポストに就いていて良いの?と不安になりました。
知多市の対応も酷いもので、昔は天然ガス以外のボイラーは絶対禁止とか言い放って油炊きや炭炊きボイラーを入れさせてくれなかったのに、手のひらを返したように微粉炭ボイラーを導入しました。一体何なんでしょうね…。
どうせ入れるなら、技術力と保守体制に定評の有る大阪ガスに頭下げて導入してくれればいいのになぁ~と思いました。
尤もあちらは武豊方面に新設で直ぐに動いてしまい、こっちまで手が回らないとは思いますが…


さて、ココで誰も突っ込まなかった点に言及しておこうと思います。
先ず1つめ、私が住民として住むのが怖いので釘を刺して置こうと思いお願いした内容です。私は
 異常事故発生時(ハッキング・ウイルス含む)の影響によるボイラー爆発によって、付近数kmへの構造物の飛散が心配なので、ボイラーを防護機能のある建て屋に格納して欲しい
とお願いをしました。しかしその返答は、
 ボイラーは絶対に爆発はしません。燃料が無くなり温度も圧もすぐに下がり始めるので大丈夫です。
と言い放っておられました。
どこかで聴いたような答え方だとは思いませんか?そう、東京電力の“うちの原子力は絶対に安全です”と同じです。
では何故世間では結構な頻度でボイラーの爆発事故が起きているのでしょうか?
現実には消火にタイムラグがありますし、全停電の場合給水が止まれば空焚きが発生し配管の損傷が発生します。そこで安全弁よりも弱くなって爆発に至る訳ですが、そこを完全に無視しておられました。
そう、水管は水・蒸気が入っており、水管が600度ソコソコであっても、周りの壁は余裕で1000℃を超えていますから、燃料が燃えていようがいまいが、暫くは水管が加熱されるのは必至なのです。ですから、給水が止まれば当然のように空焚きの危険はあります。
かと言って、出入り口の弁を閉めたら、圧力が上がりすぎて水管が破裂です。
つまり、どのような事態が起きても、冷却をするために給水ポンプは動かし続けなければなりません。あと、冷却・通風用のブロワーの稼動も必須です。
安全側にどうすべきであるか?を知らないのに126気圧ものボイラーを動かそうとするのですから、大変恐ろしいですよね…。

次に復水器が空冷式(クーリングタワー)のものである点で、このエネルギープラントで燃やす石炭の40~50%近くののエネルギーがココで消費されます。
つまり、3万~4万kWの発熱をココで消費しなければならなくなります。
近所の住民は水が蒸発して空気が温まって…不快指数が物凄く悪化し、洗濯物が乾かなくなる事が必至ですね。

さて、現実的に危険な会社や人が集り、住居としても機能が低下するようになってしまっては私もちょっと拙いと思う様になりました。
早めに転職と引越しを考えるしかありませんね…。
え?なぜ転職かって?この建設予定地の近所が職場で、どう考えても公害を真っ先に受けるので、それがとても苦痛だからです。
それに石炭の中は水銀やらウランやら様々な問題物質が混ざっています。
安かったのに使えなかったのには理由があります。単純に言ってしまえば少なくとも原発の定常時や軽度の異常時よりは圧倒的に不味い何かがある訳です。ひたすら隠して居るのですが、やっぱり言ってはくれませんでした。



さて、話は変りますが、この企業の醜態から分かるように、倫理観云々は食えるようになって初めて語るべき・目指すべきものですが、それを先人は貧乏であろうが持ち続けなさいと延々と言ってきました
この意味がわかる様なら、こんな手(いきなり設置予告)は出していないでしょう。
会社が腐る・地に堕ちるというのはそういうことです。
それが怖いなら、常に倫理と収益の狭間で悩み続けることのできる立派な経営者を育成・就任しなければなりません
しかしそのような精神面でタフな人間が一体どれだけ居るでしょうか?そして一体どれだけを有効に育て上げられるでしょうか?
私は英才教育の有り方をもっと抜本的に見直すべきではないのだろうか?と思う今日この頃です。


ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

※追記
正式に本決まりしたようで、2017年には稼動する模様です。
私は健康被害で困るのは面倒なので、知多市を退散する事にしました。ここは後日書こうと思います。

契約内容を良く知らないのですが、どうやら設備の建設費用は15年分割して、個別契約した会社それぞれに負担させるようです。最低でも15年契約の模様。
おまけにこの契約は途中で解約不可で設備費用は全て支払わされる契約の様子。
15年も稼動できるのか?という疑問もありますが、それ以上に言いだしっぺは何も手を汚さず建設が可能になり、新設後メンテの不要な美味しい期間だけ利権と収益を持って逃げる事が可能になりました。
こういう銭ゲバって、やっぱ親会社(石○産業)らしいなぁ~と思いました。
このコンビナートではこんなおかしい契約が通用するのですから、相当経営能力が落ちている気がします。
素直に中部電力にリースで新設して貰えばいいのにねぇ~と思う今日この頃。

2014年8月11日月曜日

ぼくのかんがえた○○という幻想の先にあるもの

現在の職場は 
すき家やワタミと余裕で肩を並べられる会社
(むしろ大半の企業は肩を並べられると思う)
ですが、この数年で一気に良くない方向へ暗黒化しつつあります。

親会社(三○系)の意向でそのようになったのですが、その親会社の業績悪化の要因がそこからも垣間見えます。
近くに今度エネルギープラントが建設されるのですが、それは完全な別会社。
どうもその話題に絡めた内紛みたいなのがあるらしく、子会社のわが社に
中部電力に依頼している値下げ幅全てをよこせ
という内容を遠まわしに言ってきました。もちろん代わりの報酬のようなものは全く提示されません
相手に全くメリットの無いものを押し付けるだけの商売で食って行こうだなんて、どういう神経しているんでしょうね?
新手の恐喝ですか?昔はこんな感じではなかったのですが、目先の見えない人間が会社に居るとろくでもない企業になるという代表例だと思います。

さて、わが社はそんな親会社の天下り常駐先、天下りの社長自ら
(親会社の人間にとって)日本一働きやすい職場を作る
と公言しています。もちろん()書きは公には言っていません、しかし実態は()書きの内容が遺憾なく発揮されています。

()書きの言葉はあえて言わないことによって、社員から求心力を得たいと考えたのかもしれません。
しかし、露骨な法令違反、危険作業を1人で強制的に実施させる体制、有休を取りづらくする過度の人員削減、無駄な事務仕事の増強、そして実質的な給与削減、60歳からは最低賃金での運用、福利厚生の削減、通年大黒字でも一貫して給与を上げない姿勢、ナドナドと、露骨なまでに組織がしゃぶり尽くせる施策をしていますから、言わずもがな…といったところです。
役員が親会社の天下りモドキという事もあり、ぼくのかんがえたりそうのさくしゅたいせいを絶賛実施中です。

こういった短期的な搾取体制はその場限りの短期的黒字を生み出しはしますが、長く続くか?となると、かなり怪しい雲行きです。労働に関する問題が妙に挙がっている今、真の搾取とは何か?考えが非常に希薄な気がします。
企業の役員には、社員の会社依存度をあげ、なおかつ中長期で搾取する確実な手段の構築が求められているのですが、昨今の経営者はそう言った真の腹黒的センスが欠けているように見えてなりません。
尤も、こういった中長期で儲かる体制・仕組みづくりというのは、手間をかけた割りに成果が殆ど見えませんし、短期的に何かの収益が上がるわけでもありません。
何故上がらないか?理由は簡単、信用という地盤・基礎の改良・維持活動だからです。
前途した中部電力との値下げ合意も、この“地盤・基礎の改良・維持活動”があっての成果です。過去の歴史や経緯無くして値下げなんてありえません。



さて、親会社である商社は本来事務&調整役のプロであり、世間のために泥を被って仕事をするからこそ得られていた給与をさも当たり前のように搾取し始めました。
今の彼らは一生懸命に泥をはねのけ、他人に巻き散らしながら子会社の稼ぎを横取りして、ただ飯にあり着こうと必死になっています。
ぼくのかんがえたさいこうのおしごとなのでしょうが、泥をはねのけた先に自社の看板が転がっているなんて、気づかないのかもしれません。
会社が大きいほど看板は大きいですし、大きければその分当たる確率も高くなります。当たり前ですよね。最近は看板がすっかり汚れてしまって、子会社からは迷惑なやくざより酷い団体と認知されていますが、その事に気づくのはいつになるのでしょうか?
せめて子会社が結託して、一斉にそっぽを向き始める前に気づいて欲しいものです。


さて、話は変わりまして工場の設計の話。
わが社は無駄に黒字を作ってはいけない(親会社や関連会社への奉仕活動)為、嫌でも赤字ちょい手前までの投資をしなければなりません。
しかもその内容たるや、かなり杜撰なもので、投資しても回収が見込めない事業だったり、投資したところで社内を混乱に巻き込むERPだったり、予備系統の無い・予備力もそんなに無い理想状態で動き続けることを前提とした設備の増強だったりします。
本来、設備たるものは10年以上稼動するものですから、
 中長期の保守を配慮した生産工程
が必須用件であり、それができなければ、
 一時的に止めて修繕できる予備系を持たせる
または
 途中のバッチ処理部で修繕時間を稼げる工程配置を行い、瞬間的な生産能力を修繕時間分は補える構造を採る
のが至極当然であります。

しかしながら、わが社の設計者たるや親会社の金の亡者に唆されたのか、予備系も予備力も無い一発勝負の工場を建設してしまいました…
まぁ、酷いことは分かっていたんですよ?でもココまでとは…という率直な感想です。
きっとこれを建てようとしている方には、ぼくのかんがえたりそうのぷらんとなんて頭でやっているのでしょうが、保守要員にとっては豪い迷惑です。
親会社の人間には仕事生成機だと喜ばれるのが当然の様ですし、親会社はプロレスごっこをして遊んでお金をふんだくれますが、子会社は生産して客に商品を売って、リピート注文を貰えてからはじめて仕事になります。
親会社の人たちは今までプロレスごっこをしてお金を貰ってきているので、当たり前のお金を貰うための条件が全く理解できていないのかもしれません。
その分泣いている人たちがたくさん居たという現実を完全に無視しています。


過去私がやってきた仕事の中に活性汚泥での廃水処理があり、そこでは設計マージンが殆ど無い状態でしたが、技術でそれを克服し、余裕のある運転ができる事や、汚泥を無くす所までできました。それはあくまでも当時の設計会社自身に大きな技術力が無く、マージンを予め持って設計せざるを得なかった背景があるからです。
しかし今回は相手が悪いです。マージンの無い物理限界で設計されているからです。一度座った機械は根性や小手先の技術ではどうしようもありません


ぼくのかんがえた○○という幻想は悪いことではありません。
それは、人間たるもの幻想できなければ、その次の段階である創造ができないからです。
しかし、その幻想を今すぐ現実に当てはめるべきかどうかは甚だ疑問です。
その幻想が安易に実現できるならとっくの昔に誰かがやっているからです。

幻想と創造の間は何が問題ですか?問題点を正しく認識できていますか?
問題点を正しく認識できれば、凡その事は技術によって解決できるかもしれません。
しかし、問題点すら分からないような程度では、何もできないという事を確りと認識しておかなければなりません。


私が問題点の明確化に拘り続ける理由、それは私が凡その問題を解決する能力を持ち合わせているからです。
問題点が分かれば直す手段はいくらでもありますが、それは私個人の技術・特色であり多くの利益を生む糧になります。だからこの手の方法論は公表はしませんし、してはいけません。個人の信用問題に絡むからです。
しかし、信用して欲しい相手に対して道筋は示す必要があります。だから問題点を露骨までに示します。ココまで言えば、8割方答えを言った様なものだから仕事ができることを理解してもらえると踏んでいます。
問題点を明確にしてまで理解できない様なら、組む必要はありません。
相手は商売をしたいのではなく、ただ働きして欲しい詐欺師の一種とみなしましょう。

私は分からないかも知れない問題に対して首を突っ込めるほど、暇人ではありません。
私が問題点を明確に述べているのは、問題を解決する手段が見えているからです。

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

2014年8月5日火曜日

採用する立場と採用される立場から垣間見える大企業病

最近になって、少し離れていた採用活動のお手伝いを再びする事が多くなり始めました。
一応言っておきますが、私は下級平社員ですよ?役職も何も付いてはいません。
私の判断基準はきっと正確だとは思いますが、判断できるのはエンジニアとしての才能・素養だけです。会社のご都合なんか、全然知りません。
ただ、上の仕事を経験したことはありますし、上司の立場とやるべき事が明確にわかっています。だからこそ、好き勝手な事が堂々と言えるのかもしれません。


さて、日本ではこの時期、転職活動を始める方には好都合な市場状況が続いており、2種以上の電気主任技術者であれば、市場平均が650万程度の年収で、普通に転職するならば、年収750万位が相場になりつつあります。
去年の私の1.5倍ですね…羨ましい限りです。私は去年であれば10億弱の支出削減していますが、その1%も貰えない訳です。悲しいかな…せめて皆と良い物を食べに行ける位のお金は出して欲しい所です。


話を戻しまして、転職といっても、会社は変ったものの実際に実施している仕事が変っていない場合は、転職というのはちょっと妙な感じがします。
私は8社(厳密には9社)ですが、主だった業務といえば

  •  エネルギー関連の強電業務・計装関連
  •  パワーエレクトロニクス系のアナログ~デジタル混在物とアクチュエータ
  •  組み込みソフトウェアのかなり低いレベル(ハードより)のもの
  •  採用係(片手間ですが…)

と、4職種しかありません。
これは、会社の中のジョブローテーションとやらで平気でやらされる程度の物ではないでしょうか?
全てがシステムの構築方法論として繋がるので、職の方向性としては物凄く一貫しています。
下手をすると、派遣会社に居た人からすれば、もっと酷い散らばり方だと思います。そっちの方が問題ですよね。

ただ、私本人が7社の会社を去った理由はおおよそ一貫しているわけで、
 “真面目に仕事をさせてもらえない
この一言に尽きます。
しかしまぁ奇妙だと思いませんか?痛みかけの会社組織は凡そ真面目に仕事をするということを本気で嫌がるのです。
そう、会社が創業~黎明期にかけてしっかりとした屋台骨を作るのに必須用件が
真面目に仕事をすること
であるにもかかわらずです。
大企業病とは何の事無く、
 “会社自らが真面目に仕事をやらせてあげない環境を作りあげた
ということから派生する副産物だと私は考えます。


さて、我々は就社している訳ではありません
セガの例でもあるように、大手メーカーですら重要な交渉事を時給1000円ちょっとのバイトにやらせてしまうという、崩壊寸前の酷い倫理観の状態において、会社という存在意義が果たしてどこまで強固なのか?怪しいところであります。既に体を成していません。
正社員(平)にこの非常に重い仕事をスポット的に任せるならまだしも、ただのバイトに押し付けるということは
 “成功はアルバイトを雇った事務の物”
 “失敗はバイト本人の責任だから誰も処罰を受けなくて良い”
という、明確な責任逃れを実施する姿勢を公表したとも受け取れます。


本来、仕事とは公共に仕える事を意味し、
 会社=仕事を円滑に行うための組織形態のひとつ
ですが、最近は
 いかにして楽に短期的に大量の金を儲けるか?を切磋琢磨する場
になりつつあります。
その結果、社員への過剰な搾取、近未来を支えるアイデアを提供した優秀な社員を外に追いやる方針、楽な何もしない人間ほど給与を貰う事ができるという歪な会社構造に変わりつつあります。

特に就社を意識して入社した人間の劣化状況が酷く、今まで上が居たから黙っていた彼らが一気に解放され、今まで先代が築き上げて来た会社と信用を散々叩きのめす状況下にあるといっても過言ではないでしょう。
その最たる例が現れるのが採用活動と、面接という場所にあると私は思います。


面接という場でどの様な場面を思い浮かべますか?日本であれば凡そは
 “会社側が優位、採用される側が下手の構図
であると思います。しかし、この現象は歪だと私は断言します。
実際問題として、優秀な社員は頭を下げてでも、借金を積んでも、社運を賭けてでも入ってもらいたいのですが、昨今の採用活動をする会社の姿勢はこの会社が上という立ち位置に拘るあまり、彼らの獲得を失敗します。
優秀な社員というのは非常に敏感で、面接が始まって数秒で場の空気を察知し、会社の是非を判断します
正直な話、2~3口話したらその後の結果がどうであれ、会社に就くかどうかを決定付けています。
もう少し具体性なものを言うと、
相手の役職と立ち位置、話す言葉によって全てが醸し出され、会社としての能力に関する総合判断をする事が可能
です。
そういう判断ができる人間からしたら、現在主流とされる面接方法が滑稽と言わざるを得ないのです。
バブル期ほど…とまでは言いませんが、相手に来てもらうための姿勢を見せない限りは、優秀な人は2回目から寄っても来ません。

しかも、年々働くに値する有効な人口が減っている以上、嫌でも会社を維持するのは困難になります。
日本は少子化が進んでいますから、採用自体が非常に難しくなりますし、その結果会社の維持自体も非常に難しくなります。
外国人労働者を雇えば…という単調な方も居られますが、物価の割りに薄給の日本の組織にぶら下がることを善しとする外国人なんて永遠に居ると思いますか?おそらく少数派ですし、優秀な人は母国の方がより稼ぐ事ができるでしょう。
しっかりその人への依存度をあげられた頃にノウハウを持って帰られて、会社ごと終了です。

この人の採用という場からも見える危機感、今の組織にはありますか?
組織を維持するためには優秀な素養の社員が必要ですが、来てもらいたいと願う姿勢が見えなければ彼らは寄り付きもしません。
恋の駆け引きと同じで、相手に興味を持ってもらえるように仕向ける事が先ず必要ですが、今の主流と思える採用方法は、それを真っ先にぶち壊している様に見えてなりません。

貴方は
 本気で良い人を採用をし、会社をしっかりと磐石なものにしたいのですか?
それとも
 わざわざ時間を調整して、遠い場所から面接に出向いていただいた顧客の一人に対して、馬鹿にした態度で接して優越感を堪能したいだけですか?
この問題、会社が考えている以上に採用される側は非常に敏感です。
危ないと思ったら変えてゆく事をお勧めします。

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。