2014年3月29日土曜日

延命措置という商売の可能性

お久しぶり?です。

最近ばたばたとしていまして、おかげさま?で、愛知県技術士会の“業績発表会”に続き、“中部電気電子情報工学部会”(技術士会の部会)においても、講演をさせていただきました。

“中部電気電子情報工学部会”の講演では、今まで私が話した内容はダークなネタたんまりだったせいか、笑いが取れませんでした。
現実味を帯び過ぎで、なおかつ未来が悲観的に見える現実がありありと見えるためか、絶句してしまうパターンが殆ど
しかし今回は受けがよく、笑っていただいたので、助かっています。
講演物は時々笑いが無いと辛いですよね。

今日は、その中でお話した事について暑苦しく語ろうかと思います。

現実的な電子機器の入った製品は有限の寿命で、産業用製品の場合1日8時間の使用でおおよそ10年で寿命を迎えるように設計されています。
これが民生製品なら、1~3年ですね。

これは装置設計者が半ば意図的に組み込んだ寿命です。
保証期限で物が壊れる設計 でもお話しましたが、マニュアル化という形で、寿命は組み込まれています
マニュアルに反すると、製品が出荷できないと言う変な社内ルールが多く、製品としての感性ができないと言う縛りがあるので、嫌でも従わざるを得ません。
ぶっちゃけた話、マニュアルは最低限側の基準ですから、安全側・優良側に振る分には何も問題ないのですが、昨今の技術が解らない人がマネージメントをやっている組織では、それを許容してくれません。
マネージメント能力の低下は会社の製品の寿命に関する特徴づけをする、そういった点でも問題になるのです。

さて、話が逸れましたが、産業用途では10年どころか、20年は持ってくれないと話にはならない場合がとても多くあります。
産業用は365日24時間連続稼動が当たり前のようにあり、それを20年です。普通に考えたら気の遠くなる設計をしなければなりません。そして、そういった寿命を満足できる製品は世に殆ど有りません
だったら、素直に壊れたら(可能であれば壊れる前に)同じ製品を再購入して入れ替える、もしくは、延命して使うと言うのが常套手段になります。
しかしながら10年後も同じモデル、もしくは互換品を生産しているのは殆どありません。ですので、延命措置をする作業がとても重要になります。
しかし、世の方々はこの延命措置の収益に関してとても関心が低いと感じています。私の会社での実例でいえば、私の入社以降2年半で単純に数値化できる額面で1億円中盤まで計上できています。おおよその設備規模が50億円弱ですから、規模と生産額の割には結構な数字をたたき出しているのではないでしょうか?

もちろん私が本気になればもっと伸びますし、より正確な数字も出せるでしょうが、今の会社は非協力的であり、成果主義と言いながら報酬は全く増えません。
それどころか減額の一方向です。報酬を上げると入社前に約束したのですが、約束も守りませんし、平気で法を犯して電気主任技術者という立場な私を困らせてきます。役員と交渉しましたが無駄でした。ですので、これ以上は一切協力しない事にしました。収益も必要以上に上げません。オシロスコープや、装置の貸し出しも、しない事にします。

私のような境遇の人って、結構多いような気がします。設備管理系の人は、投資削減をした=中長期的な収益保障に該当するのですが、それを低く評価しがちな地域社会情勢があるように感じます。
この延命措置に関して、数値化が結構しやすいので、立派な商売になるのではないでしょうか?幾らか日本企業で“装置を直します”“延命措置をします”と言う商売をしている会社があるので問い合わせをしてみたのですが、能力的に話にならない場合が多く、営業も貧弱で話が通じない会社が多いです。ようは、能力以上の仕事を請け負っていると言う話です。これではまともに注文をだせる訳が有りません。
延命措置は施工した=無限の寿命ではないので、再設定された寿命が焦点になります。
その再設定された寿命がどのぐらいか、どれぐらいの費用がかかるかが解れば、素直に投資減額が算段できます。
例え、修理をしないまでにしても、故障原因と実動作の環境がわかれば、今後の装置の故障予定を立てる事ができるようになります。
突然起こる故障に対しては、結構無防備になってしまい損失を出す事が多いのですが、装置の故障が事前に明確であれば、予め準備ができるために無駄な損失を低減する事が可能になります。

本気で延命措置・寿命診断の商売を考えるという行為があってもよいのではないか?私はそう感じています。

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

2014年3月22日土曜日

CX-484と言うカーオーディオの特性

解らんなら弄るな!

ちょっと野暮用でオートバックスに買出しにいったのですが、最近は
『原理も機能もよく分からないけど、弄ると格好良さそうだから弄る』
という、半ばキチガイじみた志向の方々が増えているようで、とても悲しくなります。
スタバと同じ感覚で、
『スタバで仕事っぽいことしている私格好いい(自惚れ)』⇒『オートバックスでパーツ吟味している私格好いい(自惚れ)』
という程度しか差がありません。

悲しいですね、特に
『車に大した興味ないアルバイト店員捕まえて、製品の内容聴いて、その人の言っていること鵜呑みにしている様』
は、とても悲壮感が漂います。
オートバックスの店員が持つ平均的なラインは酷い対応力や、酷く浅い知識というイメージしかありません。(勿論できる人はどこかにいるはずです)
つまりは少なくとも私は当たりに当たった事が無い
メーカーのディーラーも(給与が下がったせいで)大概ですが、(薄給の業界である以上)それ以上に酷い人が多いです。
そんな人に聴くよりはしっかりと専門書(と言いつつ、こいつも外れが多い)読んで、正しい知識を得た上で手をつけるべきだと私は断言します。
特に電気物。犯罪級な粗悪品があちらこちらに存在しています。電気火災の元ですよ?
さて話を戻して、その場で半分近く間違っていることを指摘してやろうかとも思いましたが、そんな事をしても
お前誰?
で終わりますし、店の売り上げの邪魔をしてしまいそうなので、流す事にしました。
日本は売り上げの内容が、個人消費6割の国です。
景気回復のための苦渋の決断。ここは勇気を振り絞り、じっと堪える事にしました。(棒

さて、こういうやり取りが意外と多い状況を見ると、車の買い替えを頻繁にする人の中で弄り倒している人の中には、
『自分で弄って不具合が出たのを認めたくなくて手放している』
というのも理由にあるのかもしれません。
最近の車って結構優秀ですが、電子部品が増えたことや製品自体の耐久性の低下によって改造にはめっぽう弱いですからね。
トータルバランスを取捨選択して作り上げなければならない自動車というカテゴリーは、単純な興味本位だけで足を突っ込むべきではないと私は思います。
もちろん、金が余って1台買い換える覚悟がお有りなら全く別ですけどね…。
少なくとも、薄給な私はそんな予算持ってません(泣


さて、本題。
我が家に何故かホンダの純正オーディオ ケンウッド製の“CX-484”なるオーディオがありまして、ほったらかしているのも勿体無いと、測定をしました。
オートバックスに逝ったのは、市場調査という目的と、こいつのキボシ端子への変換端子を買うためです。
我が家の車はトヨタ。コイツが何故あるか?何のことは無く、父親の買い替えた新車から外した奴が実家に転がってたので、勝手に失敬してきただけです。今付いているナビのほうが便利ですし、1年以上は放置されているので特に問題ないでしょう(ぉ


測定したのはプリセットされている6種類のイコライザパターンと、個人で設定できる音質設定です。
音質設定には高音と中音と低音の調整が付いており、どの様な動きをするのか?視覚的に見てみようと思った次第です。
外部入力端子が付いていると、すごく測定がしやすいです。


こういったオーディオ物(特に車)は、
『なんかよう解らんが、気に入った設定で聴いている』
というのが一般的ではないでしょうか?
私は耳と口が悪いので、あえてそう言ったタブーに直球ど真ん中で正攻法をしてみようと思います。
大人気ない力というのは、大変素晴しいものですよね。


さて、測定した結果です。

ケンウッドさんは珍しく私が愛するメーカーの1つでして、その結果がそのまま現れています。
1999年ごろにUCR-421(72倍速CDドライブ)を出したときなんか、飛びついて買ってましたね…(遠い目
さて、そのケンウッドさんの特徴は、
位相特性が超絶に綺麗
10Hz~70kHzぐらいまで使い物になる
と言う、何それ?と言うぐらい過剰スペックな代物です。
びた一文お金を貰ってませんが、コイツは初心者にお薦めできると断言できます。

問題はイコライザなのですが、デジタル式のイコライザ?にもかかわらず、位相がぐるぐる回るような下品な事が有りません。
人間敏感なものでして、位相特性が汚いと音が汚いとしっかり解ってしまいます
それが無いと言うのは、非常に優秀ですね。
どこかのテレビ屋さんも、これぐらいやってくれれば納得するのに…そう思います。



残念なのは高音・中音・低音の3点しか調整できないことぐらいでしょうか?
ココに間の2点、高中音・低中音があれば完璧だったと誰もが絶賛するでしょう。
後はスピーカーと筐体さえしっかりしていれば、良いオーディオ環境が整えられること間違い無しです。

これは意外と良い物を拾ったなぁ~返すのが惜しいや…と思う今日この頃でしたとさ…。

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

2014年3月19日水曜日

ちょっとした小技 三菱製の保護継電器





前回に続き、今日もちょっとした小技。


三菱製のこのタイプの継電器は、先に検出ミスが発生し始めます。
少なくとも次の製品は同様の原因で劣化することが分かっています。
  • 59リレー:過電圧継電器 MOV-A1V-R
  • 67リレー:地絡方向継電器 MDG-A2V-R
  • 64リレー:地絡過電圧継電器 MVG-A2V-R
原因は電源のノイズでして、10μF/35V×2個の電解コンデンサが温度とリップル電流で早期に劣化し、10年程度でエラーが出やすい領域に入るというものです。
おそらく、電源の安定性が悪くなり、マイコンのアナログ回路に影響を与えているのでしょう。

あらら?製品寿命はもうちょっと長かったはずでは?と思った貴方。
製品が規定している室温は実状の外気温よりはるかに低いですよ?

外して2つのコンデンサを入れ替えるだけですので、比較的簡単に処置が可能です。
予算の都合上すぐに交換できない場合は、こういった箇所を修繕して引き伸ばして使う事もできます。
このコンデンサは結構リップルを食わせられる為か、寿命がすぐに来やすい箇所です。
素直に105度10000h以上の良いコンデンサを選んで交換することをお勧めします。
ついでですので、そのうちに寿命が来るはずの330μF/63V×2個も交換した方が良いでしょう。

交換後、リレーの動作確認をしっかり行い、問題が発生しないことを確認しましょう。
1回の誤動作が発生すると広範囲に影響するものですので、確実な確認作業をお勧めします。
自身が無いなら素直に新品に交換しましょう。
1つのミスで、○百万~○千万円飛ばす覚悟がないと、この作業はできません
逆に言えば、その問題を早期解決して、リスク削減をしている=大きな損失の可能性を削減して稼いでいる…ということにもなります。


でも、日本においてのリスク削減は、実態の稼ぎとしては認められないことが多いんですよね…

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

2014年3月18日火曜日

ちょっとした小技 菊水電子のPAK6-60A


最近、オークションでよく見かける菊水電子の電源PAK6-60Aですが、オークションに出されているものはAC200V仕様のものが多いです。
きっと工場だと電源ラインが200Vが多いからだと思います。
尤も、個人的には440Vのほうが施工が楽でありがたいのですが…。

そこで、わざわざ200Vコンセントを用意したくない人への小技紹介をしたいと思います。


これ、裏がシール張りになってまして、ココをはがすと、AC100V仕様のラベルに変わります。
見てくれだけ変わっても…と言う事で、中をあけて横側を見ましょう。

そして、おもむろに覗いてみると、綺麗に差し替え式のコネクタが見つかります。
これを入れ替えると、ものの見事にAC100V仕様になりましたとさ…。


この手のものはこうやって簡単に仕様を変更できる事が多いので、簡単に妥協せず、少しだけ前向きな行動をしてみることをお薦めします。

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

2014年3月16日日曜日

譲歩してはいけないこともある

すっかり時間を開けてしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか。

私はここ数日の間で、現職の会社の役員の面々から
“電気主任技術者って何なの?”
とかいう
『え!?今更?』
というようなことを問い詰められました。
端的に行ってしまえば、
与えられた場所の電気設備に関しての最高責任者で、法的責任を最初に食らう責任者。
その気になったら社長の意見を殺してまで会社の電気を止めることができる唯一の関係者。
 と言う、過剰なまでに重たい仕事です。
一度やってみたら分かると思いますが、もし法令違反を犯しながら操業している場合は、気が気ではありません。

社内の自主保全を目的として、保安規程を作成して、それを守らせるための責任者でもあります。
その過程において、社員に対して教育をしなければいけません。
 今更聞いてきたという程度の認識だったせいか、法令違反を色々と明示化させられました。
明示化といっても、今まで聞く耳すら持ってくれなかったので、良い機会だと思ったこともありますので、問題ない範囲で話す事にしました。

ぶっちゃけた話、いくらか手を抜かざるを得なかったところ=年上社員への教育でした。
社員の教育に関しては、普通に組んで仕事をしているときに、腕前の程を確認しながら進めていれば、大した事をしなくても済んでいました。
会社全体への保安教育は、会社が金銭的にも、時間的にも非協力的な背景もあり、放置していました。
特に資料を作るパソコンに関しては、たまにソフトを組むことを強要するにも拘らず、パソコンを会社で与えないと言う(厳密には共用という形で存在するが、埋まって使えない)有様です。
これで私物のパソコンで作ったデータ持って来るなとか言うのですから、笑えてきますよねぇ~(涙
あなた方の崇拝している都合のいい会社モデルでは、PC持ち込みは当たり前のことなのですよ?

 しかしながら、嫌でも法令違反を止めろとお達しがあり、渋々動かざるを得なくなりました。
実際には何の手当て(実際の会社での軍資金や、給与という形での補填)も追加で出るわけでは有りませんから、勿論お家で仕事する時間が増えると言う何時ものお約束です。

こうやって、毎度毎度、無駄に仕事を増やされた割には給与も手当ても何も増えないと言う、あからさまな嫌がらせに、随分とげんなりしております。
確かにこの会社は、超ブラックの会社よりは(残業代が出る、定時に帰れる事が多いという点で)マシだと言う話を以前上の面々にしたことがあります。
しかしながら、下ばかり見ていても仕方ないと言う話は完全に無視されていた模様です。
当然のように、安い賃金で良い人は来ないですよという話も伝えました。
私が残業が嫌だからという理由だけでこの会社に残っているということもです。
しかしながら、それは一向に改善される様子がありません。
何回か電気主任技術者の応募を掛けたようですが、尽く断られているのは、給与が割に合わないに他ならないのです。

 勿論の事、私は只の中の下に居る平社員で、77kVの特別高圧=電気主任技術者は2種以上が必要にも拘らず、手当ては2万と言う薄給です。
法令違反といえることをいくつか孕んだ組織ですから、法令違反が問題で災害を起こした場合、おそらく50万以下の罰金か懲役半年以内が電気主任技術者に課せられます
しかし、月2万円ごときでそれが補填できるわけも無く、安全対策の品を買って終了と言う有様。
そんな事もあり、開き直って仕事しておるのですが、薄給の対価として、
“私の個人的な技術検証、もしくは直接的に私の業務に関係ない限り技術は提供しない”
という鉄則だけは守ろうとしています。

電気主任技術者絡みの業務は仕方ないと諦めていますが、それ以外は物品の購入も、安全対策費も絞られていますし、何より役員全員が確認する稟議書を通したはずの保安規程のはずが、法令違反をするなと言い出した人の部署から結構な割合で無視されています。立派な法令違反ですよねぇ~

こんな状況でも社員の志気を上げてくれと言い続けていたのですが、どうなるかは…今後の比較的短期間で結果が見えてきそうな気がします。


さて、現状の話はさておき、ココから少し本題へ入ります。
先ほど、
“私の個人的な技術検証、もしくは直接的に私の業務に関係ない限り技術は提供しない”
ということを明確に述べました。
毎度ながら大事なことなので、2回言いました
私の技術的な領域は、電気であればその技術全般です。それ以外においても、物品の劣化診断、活性汚泥の制御手法等、仕事を本気でやっていたら邪魔されてしまったので嫌になって辞めただけあって、さまざまな事がそれなりにこなせます。
これらの技術はどの会社でもうまく適用すれば、とんでもなく収益の上がることであったりします。
活性汚泥なんかは、BODがほぼ0ppmの状態に持ってゆきながら、汚泥の引抜がほぼ0で収まります。つまり、一般企業であれば汚泥の産廃処理費用が殆ど要らなくなるのです。
これだけでも年間○千万コースですよね。

こういった技術は、それを生み出すまでにかなりの背景があり、個人が持っていても、その背景にかかった価値ははタダではありません
そこに至るまでに様々な努力、挫折、汗、涙、ドラマがあります。
技術は生み出されるまでに様々な個人的な投資があり、試行錯誤の時間浪費もあり、決して安直に創られたわけではないのです。
昨今、昔とは違い安直に生まれる程度の技術はとても実用に耐えません

会社は技術を持っている個人を雇っていたとしても、対価を払わない限り、個人の所有する技術に対して使用をする強要をしてはいけないと思います。
また、個人の技術も正当な対価が支払われないのであれば、会社に残すべきでは無いと思います。
技術は多くの場合書面化が可能ですが、その書面を残したとしても、その技術全体を理解できなければ全く意味がありません
端的な成果ではその技術は意味を成さないのです。
昨今の韓国がどうしようもない国に成り下がった理由は、そこにあります。
また、理解できる土壌は、すなわち環境、資金、人員ともに恵まれている事に他ならないのです。

技術が残せない場合は、せいぜい信頼できる技術者内だけに公開して、技術自慢と、次の技術への架け橋を作るぐらいに留めるべきだと思うのです。
技術は磨き続けて初めて意味を成すものです。最低限の陳腐化を防ぐために研鑽をしなければなりませんが、その場はあくまでも内輪で進めてしまう方が良いと思います。

これは会社の金銭感覚を狂わせない為に必要なことですし、社会の技術評価に対する酷い姿勢を少しでも是正しなければなりません
特に日本の給与構造は歪だと思います。
成果主義であれば自分の給与とその延長線上に、総理大臣の年収2000万を基準と考えます。
この給与対業務という比較からすると、現実的に昨今の役員・役職というのは、大した仕事をしていない事が殆どです。
何で時間を潰しているのか?⇒社内の駒遊び
なんていう酷い居ここともしばしば有ります。
実際今回の役員との話でも、随分駒遊びにつき合わされましたし…勝手にやってくれよ、あんたたちの問題だろ?と小一時間…(ry

昨今、以前よりも成果が上がり、生産性は向上した。しかし、非常に苦しい生活を強いられているにもかかわらず、上の面々は何も生活が変わっていない。むしろ、前よりも元気になっているように見えている。

こういう事がようやく一般社員にも見え始めたおかげで、大した事をしていないのにそんな給与貰っていいんですか?と言う疑念が湧き始めてしまいました。

こういう実態が明確化するのが嫌であれば、反省をした上で年功序列に戻し、研究・開発費の比較的自由な使用と、無駄な規制本位の事務処理を止めるべきなのです。
しかし、会社はそれを進めようと思いません。何故でしょうか?
人間は基本的に変わろうとしません。
特に、自分自身が一度変えた方針に関して、間違っていたことを認めようとはしません
しかし、変わり続けなければ、生き残っては行けません
素直に前を向きながら世間の為を思って会社を運営してくれる経営者は現れてくれるのでしょうか?
拝金主義の汚染(汚鮮)されてしまった社会で、よい人が現れるのは厳しいと思いますが、暫くの間自分にできることを進めてみたいと思います。

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

2014年3月6日木曜日

法令の位置付けを正しく知る必要性

最近コンプライアンスを守るというカタカナ言葉をよく使う人を見かけるのだが、味する処を理解しようとしていないのではないか?と危惧している。

自称“専門知識を持っています”という人程、その意味をよく理解せずに使う事が多い様に思える。
日本で言うカタカナ言葉や英文字の服なんかがそうだし、外国で言うところの漢字の入れ墨や、日本語もどきの服なんかが該当する。
ソリューションだの、インスパイアだの、イノベーションだの、リスペクトだの…枚挙に遑がない。
好奇心が旺盛なだけかもしれないし、よく分からないものが好きなのかも知れない。
こういった中二病的思想・妄想は現実として、平社員であれば然程障害にはならないだろうし、一見問題ないようにも思える。
しかし、社会的責任を負う地位にいる場合は話が変わってくる。
昨今、社会的責任の課される立場の人ほど、意味するところを理解しようとしていないように思えてならない行動を頻繁に起こしているように見える。


本質的な事を言ってしまえば、言葉の背景など理解し尽くす事なんてほぼ不可能である。
言葉は生き物であり、その解釈は受け手によって多様性をもつものである。
特に日本語の意味の広さや深さは尋常ではなく、専門家ですら用法を間違えることもある。
自称専門家であるようなマスメディアや新聞がまともな事を話さなくなったのもその一つともいえる。


そんなこともあり、自分の都合の好い様にしか解釈できないのが本来の人間の姿である。
本来この本来のカタカナ文字単語は、その都合の好い様な解釈だけではなく、幾らかの刺激を与え、本筋に戻すというのが必要である。
そして、少々強引に深い思慮ををさせることを相手に強要する。
例えば“ソリューションで解決します”と言われても、問題解決=ソリューションなのだから、何を言っているのかさっぱり解らない、具体性も何も無いのだ。
鳩山ヨロシク、腹案のようなものである。
本人は堂々と『何も考えていません!』と公に言い放っているように見えるのだ。

度々のつまりは、一つでは意味する処がそんなに深くもない語を語る意味は、
“相手に考えさせることが真の目的”
の様に見えている。
しかしながら思考停止した相手が簡単に物事を考えるだろうか?ココはかなり疑問である。
では、その語る処の意味する処とは、どの様なものであろうか?
様々な解釈のしようが有るが、私個人の意見としては、
“道理・倫理的に正しく在ろうとする事”
のように思える。
少し噛み砕くと、、昔で言う所の人の道から逸れてはいけないということである。


昨今、無縁とも思えてきた日本の中において、こういう言葉が表面化してきた背景は、日本人の核家族化や、道徳教育の不良化、メディアを含めた在日外国人たちの文化的な影響にあるのではないかと思う。
武士道、茶道、華道等の○○道という文化にあるように、その背景には一つの大きな柱があり、その柱が過去の人間性教育において、大きな寄与をしてきた。
しかしながら、文化や道、徳といった概念を希薄化しようとした事によって、この人間の根幹ともいえる大きな柱がなくなり、サル以下の生き物になり下がっているのではないか?
サルは集団行動における原理原則を正しく守るし、チンパンジーに至っては落とし所を決めて喧嘩を始め、必ず誰かが喧嘩の仲裁にも入る。
“集団行動の原理原則を守ろうとしない人間は、確実に退化している”そう思えてならない。


私の個人的な実例だ。私は電気主任技術者かつ平社員(しかも超下っ端)であり、会社では何の発言権も持たない。
※他人の責任を執りたくないので好んで下っ端に居る事に注意
実際問題、電気事業法の保安規程に記されているような内容を私本人が書き、稟議を通してサインを貰った後に役所に提出しても、守られない事が普通の無法状態に近い。
勿論、その保安規程は経営企画の部隊と審議し、経営者・関係者が目を通し、
法的強制力・拘束力を持つ文章であるという事を社内に知らしめた
のにも関わらずである。

まぁ、ここまでは大きな問題ではない、普通の会社でもよくあることである。
実際問題、点検をしっかりやって、社内の技術基準(=法令+大幅なマージン)を守り、更にしっかりと安全確保をしたうえで、事故を防ぎきれば、法を制定するに至った背景や根拠の部分はしっかりと守られているのである。
つまり、法は守っていないかもしれないが、道理や倫理は守ったとも言える状態である。
現実の世界で、法を完全に守りきるのは困難を極める。
座れる座席が無いのに電車に入ってはいけない=電車で立ってはいけない
という法すらあるのだ。これでは東京近郊の会社員は出勤退勤は不可能であり、世の中は犯罪者だらけである。
自転車の歩道走行・逆走も然り、その道路の都合上、危ないから安全確保のためにやっている事が、法とは異なる事が多いのである。
そんなこともあり、私は日本国内においては、法は倫理・公益性よりも下に位置付ける事が正しいと思う。
少々離れたことを言うと、こういった観点からすれば、憲法の解釈云々は議論にすら値しないのだ。
時々刻々と流れる時の中、適宜適切な判断が必要なのは昨今変わりは無い。
高々年収2000万程度であんなに重苦しく、1ヶ月の交際費すら賄えない様な職にいるような総理大臣が超法規的措置を行える権限が必要な地位という位置づけなのだから、総理がやるべきだといったら、それに従う以外の余地は無い。
私財を投げ出してまで国に人生全てを捧げているのが政治家なのだ。
私には到底できない芸当だ。
立場になったとしてやってみた状況を想像すると、あまりの酷さ加減が容易に見えてくる、あんな薄給でブラックな状況、おまけに野党がキチガイで手がつけられないという有様では、下手したら精神的にも金銭的にも半月も持たない。
何があろうが、今の制度では政治家の事が嫌だというならば選んだ奴が悪いし、立候補しない奴も悪い。
少なくともいざこざを起こしているのは少数派であるから、公益性という観点で干されても仕方ないのである。

さて、話が逸れたので元に戻す。
そのような背景の中、社内でいざこざがあり、期末の忙しい時期や色々と面倒くさかったこともあってか、上司が匙を投げたので私が対処する事になった。
上司は残業のつかない管理職であったが、私はただの平社員であり、組織上は何の発言権も無い。
揉める対象の相手が役職のかなりの上のクラスであった事もあり、なんの力も持たない私は結局のところ諦めるか、法や行政を味方につけ、国としての強制力で会社を動かすしかなかった。
それにも拘らず、
『電気主任技術者として意見をして』
と言う様な無茶な振られ方をしたこともあり、
“電気事業法やJIS Z 26000等を盾にして出迎えるしかなかった”
のだが、これが会社としては面白くなかったらしい。
最近会社は“法令を守る=コンプライアンス”と勘違いされているので、そこを突いて幾らか反省させようと考え着いたのである。
“露骨に法令違反をしまくって、この問題を起こしたのは、法を守れと言い出した貴方方なんですよ?”
そういう内容をかなり遠まわしにネチネチと複数の観点から指摘し、最悪会社を潰す行為だという事を伝えた。
しかしながら、法を盾にしたのが気に食わなかったらしい。
後日、こってりと直の上司(非管理職)は言われた様で、暗にそれを示唆してきた。
酷いものだ、自分たちが失敗したのを直の上司の責任に転嫁してくるのだから…。

少し前、会社の役員な方々に今の会社の現状と、日本の状況を説明した時は問題ないのだが、相手の解釈が著しく偏っていた記憶がある。
会社の役員とは厄介なもので、本来あるべき姿になろうとしている人に賛同はするものの、発言権も、給与も保護も与えないのである。
過去の職場でも、こういった状況は多く、役員クラスの人間との接触は極力避けるようにしてきた。
今思えば、暗に“役員=だらしない人”(いや、だらしないからこそなれる職位)というのを比較的早期に悟っていたのかもしれない。
正直な個人的な意見として、給与は生活に支障が無ければどうでもいい
後から付いてくるものだし、上司が優秀であれば、少なくともその成果に達するまでは上がる権利もないし、成果を出せないのであればサービス残業なんて当然だとすら思っている。会社の収益という少ないパイからは青天井なんて望めようも無いのだ。だから私は成果主義という言葉が大嫌いである。

日本のおおよその企業において、昨今の役員といわれる人々は少々形容が変わっており、遠目に見て遊んでいるだけで、助けたり守ったりする気なんて無いのである。
寧ろ、誰かを蹴落として優越感に浸る事が楽しくて仕方ないように映っている。
悪人のネタ(彼ら本人に貴方方ですよと遠まわしに言ったのだが、効かなかったらしい)を提供した私に対し、悪そうに見えた人を次々に迫害し始めた。
しかもただの平社員である私の名前を出してである。
これでは誰が後々拙い事になるのか容易に見えてくるであろう。誰でもない、私本人である。

今までもこういう会社が多かったこともあり、結局は上司の能力以上の事を部下がしてはいけないし、会社は上司の能力次第で容易に衰退するという事を今まさに目前で見せつけられている状況である。
勿論、先ほどの仮想的な悪者に見えた人への迫害や、サービス残業や個人の財布からの出費なんて当たり前だと思っている以上、平社員の見方であってほしい労働組合も、味方にはならないことは明白である。

結局今の私は誰からも守ってもらえず、ただ自分を信じて自己責任で自分の信念を貫き通すしかないのである。
このように、倫理や道徳が大事だとはいえ、それを正攻法で貫き通そうとすると、日本の腐った組織の部分が大きな牙を剥き一介の平社員に襲い掛かってくる。
この構造は日本が健全であると言えるであろうか?私はそうは思わない。
倫理的、道徳的に正しく在りつつけようとする者がそれなりの生活を営める場所にいられる社会構造が必要ではないかと思う。

日本の衰退が云々カンヌンと騒ぐ人が結構多いと思うのだが、結局はまともな奴がまともに経営・組織運営をせずに、経営・組織ごっこが好きな人が寄って集って経営・組織ごっこをし始めた事が日本の衰退の大きな引き金になったのではないかと強く思う。
騒ぐだけの彼らは責任を執る事を知らないし、執り方も解らない。かといって、現場の事が分かるかと言えば判断できる知識も無い。正直に言ってしまえば、経営をできるだけの材料、マネージメントをできる能力や度胸、素養全てにおいて何かが欠けているのである。
ごっこ遊びで回し続けられるほど日本の地位は甘くない、そのうち大きな崩壊が表面化し、世界そのものを不況のどん底に叩きつける日がやってくるのではないか?
そう危惧して仕方のない今日この頃である。

昨今の過剰ともいえるような景気回復の波にもかかわらず、波にも乗れずに計画的にも見えるような会社の倒産件数の多さは不可解にも見えるが、こういった背景があるのではないかと私は考えている。

どどのつまり何が言いたいかというと、
“役員と会話する機会なんて持ちたくなかったのに、うっかり接点を強制的に持たされてしまったがゆえに、今回の会社の在籍寿命が一気に短くなってしまいましたよ”
ってことです。あと1年もつかなぁ~という状況ですので、そろそろ次の仕事を探さざるを得なくなっってきました。
だれか本気で仕事ができる会社を紹介してor仕事を下さい。(本気)

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

2014年3月4日火曜日

単3乾電池(size AA)の特性を計っては見たものの…

家にある帯域の低い測定器で単純に測る領域では非常につまらない結果となりました。
捨てるのももったいないので、晒すだけ晒しておきます。




ニッケル水素電池は50mΩ以下と、結構なお手前です。
アルカリ乾電池が0.17Ω、マンガン電池が0.28Ω前後です。順当過ぎる結果ですよね。
ちなみに、ニッケル水素充電池はエネループなので、他の専用品はもっと低いような気がします。
しかし、私はそんな良い物を持っていませんので、計れませんでした。誰か援助してください(涙
事の発端は、周りの大人気ない方々がミニ四駆に嵌り始めておりまして、そういえば、鉛バッテリーは比較して調べていたけど、乾電池の種別云々のところは何も調べてなかったよねぇ~
ってな訳です。

ちなみに、鉛バッテリーの特性はこれ



なんとなく、
“動かした結果、速度が乗るので充電電池を優先的に使っている”
と言う事実に基づいて色々と選定していた記憶がありますが、小学校高学年以降、そういった話からすっかり遠ざかっておりました。

考えてみれば、本当にミニ四駆の黎明期で育ってきたんだねぇ~と実感。知らない間に中身がえらく変わって、ずいぶんと大人気ない事が起こっているようですね。
こういうのを題材にした飲み屋さんなんかあってもいいのではないか?と思います。
仕事帰りのエンジニアモドキを引っ掛けて、そのままあの深すぎるミニ四駆の世界に引きずり込みつつ、ソコソコ大きいコースを与えて、酒を浴びせかけてパーツを売る…ん~なんて素晴らしいビジネスでしょうか。

さて、話を戻して…。
考えてみれば、概念的に当たり前だった事に対して、実際の数値的な裏付けが追いついていないと言う非常に危ない状態であったわけで、それは危険だねぇ~と言うことで、視覚的かつ数値的に認識しておこうと思った次第。

当たり前のことですが、これって非常に危ないことですよね。
車は速い、バイクは速い、じゃあどっちが速いの?
なんていわれても、そのスペックが分からないと勝負にならないわけです。
車が軽自動車で相手はリッターバイクかもしれませんし、車が普通車で、相手はスクーターかも知れない訳です。
一般的に新幹線は自動車よりも速いはずですが、GT-Rと新幹線のこだまであった場合、やってはいけない運転をすればGT-Rのほうが目的地に着くのが速い時もある訳です。

さて、そんな危険性を払拭したく測定してみたのですが、周波数自体の感受性が非常に低いと言うこの面白くない結果にちょっと残念感。
モータの直近でコンデンサを使ってでリップルを取れば、それなりの電圧低下を抑えられる=少し速度が上がるものの、これじゃあ劇的な何かは得られないですね。
でも長年の勘だけで覚えていた何かがしっかりと見えたおかげで、少しだけ納得できた気がします。

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

2014年3月2日日曜日

テクトロニクスAM503Bのコンデンサを打ち直す

最近テクトロニクス製の電流プローブアンプの調子が悪く、デガウスボタンを押すと、エラーコード266を多発してました。

”50Ωで終端できていません”
http://jp.tek.com/support/faqs/1125546
と、測定器のホームページにも大々的に公示されているエラーなのですが、
そんなことを聴きたいのではない!
と、少々お怒りの方も多かったと思います。

私も、もちろん50Ωで終端していました。
暫く待つと直るとか言う、正常とは程遠い症状であったので、怪しい箇所潰すことに決めました。
温まると多少はマシになるので、きっと致命傷ではない。
(と言うより、普通は、ウォームアップ=電源入れてから30分放置して使うから問題ないのですが…)
温度特性といえば、先ずは手始めから…と電解コンデンサに手をつけたのですが、これが大当たり。
きっと、コンデンサの劣化によって、自家中毒でも起こしていたのだろうと思います。

こんな超お高い製品なのにも関わらず、電解コンデンサの選定は
85℃2000時間品 一色です
ありえねぇ~どこのタイマーだよ、それ!
と思いながらも交換しました。
あぁ、そういえば、少し前までタイマーで有名な家電メーカーと合弁してましたっけ…(汗


  • 2200μF/50V×2台
  • 1000μF/50V×2台
  • 220μF/16V×3台
  • 100μF/25V×7台
  • 1μF/50V(無極性)×1台

以上が今回更新した電解コンデンサの仕様です。無極性はしなくてもいいかもしれませんね。きっと信号のカップリング用途の奴なので、ずいぶんと劣化は遅かったはずです。

105℃10000時間品に換装をし終えましたが、メーカーのこの設計姿勢にはとても不満が残ります。
1箇所たった数10円、全部入れても500円にも満たない設計改善を行ってくれれば、こう言ったタイマーも表沙汰にならなくなります。
この製品の基板の見てくれは貧相ですが、コア技術は結構な代物です。そのため、結構な値段が張ります。
○十万単位の買い物ですから、そんなケチ臭い所で無駄に頑張らずに、客の信頼確保と割り切ってくれれば、ずいぶんと印象が違ったことでしょう。

だから最近アジレントさんにずいぶんと出し抜かれているんじゃないんですか?

あぁ、できたらもう少しまともな測定器が欲しい…なんて思いつつも、個人では軍資金が足りないので当面は今の測定器たちとは離れられないと思う、今日この頃なのでしたとさ…。

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。