2014年1月28日火曜日

保証期限で物が壊れる設計

おはようございました。
今回のネタは所謂S○NYタイマーという奴です。

最初にお断りしておきますが、この文言、現在では正しくありません。タイマーはほぼすべての業界に組み込まれています。

専門家ではないにしても、私がそれなりの知見で見ていた限り、機械物にも構造上・物性上かなりのタイマーが仕込まれていますから、日本の製品は結構危ういバランスで成り立っていそうに思えます。
この危険な構造が何故起きているのか?その実態を素直にお話しようと思います。


事の発端は生産の効率化を行う前まで遡ります。
このころは現場のレベルも高く、職員もやりたくない仕事・やれない仕事には携わることを良としていませんでしたし、もし、現実的に厳しい社員が居たとしても、時間を掛けて育てる風土がありました。
多数派の人間は『お天道様が見ている』という超長期的視点に立った効率性を模索し続けた結果、最終型とも言える道徳教育を施されていました。(日本が2000年以上の歴史がある根幹でもあります)
また、年功序列という制度が、それに拍車を掛け、お金を貰っているのだから、それなりの誇りと自信を持ち、見合った業務をするという風格を確立していました。
昨今の会社役員さんには全く見られませんが、当時は命張って部下や子会社、取引先を守るのは日常茶飯事です。


さて、そんな中、世に楽して儲けようとする勢力が現れます。昔ながらの密入国者たちが主体の業界です。昨今、ボロが全面に出ているので、話題沸騰ですよね。
その業界に洗脳された、又はその人たちを受け入れてしまった会社は、次々と中の人間をゼニゲバ化されてしまいました。

“目先の金儲けのためなら何でもする。”

そう割り切った彼らの勢いは凄まじく、すべての事象に対して、改革という名の改悪を推し進めました。
先ず初めに行ったのが一般職の徹底的な給与削減と、自分たちの報酬の確保です。
責任の執り方を“辞めたら許す”という風に国全体を洗脳し、事実上何もしなくても良いし、役職が無くなっても給与が変わらない素敵なシステムを作り上げたのです。

この時点で分かる方は分かると思いますが、
日本は内需が8割を超えている国
です。すなわち、
消費者の8割越は、自分たちの社員
であるわけです。その給与を減らすということは、
自分たちの会社を潰す行為にも等しいわけです。
そして、ある密入国者の業界は日本全体に巣食っている業界ですから、それをい一斉に始めたということは、自分たちとそれ以外とを決定的な境界線で仕切ろうとする事に他ならないのです。
実に密入国者の祖国らしい考え方ですよね。

そして彼らは祖国へ無償の技術供与を行うように強制し始めます。
元来日本の技術は見世物から始まった文化ですし、情けは人の為ならずと教え込まれてきた世代の人は、世界という社会に貢献する事に物凄い達成感を覚え、率先して動きました。

こうしてしばらく経つと日本の構造自体の限界が見え始めました。
このままでは搾取するところが無い!給与もこれ以上絞れなくなってきた!
そう感じ取った彼らは昔ながらに進めていた現場の改善に目を向け始めました。
そこには、過去何十年と掛かって蓄積していた製品データや安全性の実績となる根拠が示されています。
そう、昔のマニュアル・口伝えで継承された設計方法です。安全の確保のためには、○○しなければならない。という形でのデータが蓄積され、イレギュラーがあったとしても、安全な物作りをするためには最低限必要な事項が知識化されていたのです。


そうだ、これを基準にしてギリギリのマージンで設計させれば、部材も安く済むし、設計指針も作れるので、設計が早くなる。

“限界の設計指針を基準としたマニュアル化をしよう!!”

そう考えた彼らは、早速実験台の企業を見つけ、そこに巣食うことに成功し、一気に広め始めました。これが当時のS○NYです。
この企業は早期のマニュアル化でも知られていますが、このマニュアル化は裏に大きな悪意の仕込まれているものでした。
当時この企業は小型化や高機能の詰め込みに熱心でしたから、少しでも無駄を削る事に躍起になっていました。
その無駄と安全余裕(マージン)を履き違えさす事によって、一気に普及させる事に成功します。
これが今なお残っている設計指針の根底となる材料に繋がります。

この会社は新しい物好きなことも有名な会社で、新しい指針ができたことを理由に、新しい指針で設計を開始します。
当然、職人はとても邪魔です。彼らは安心・安全な製品、良い製品は何たるか?を熟知しているのです。彼らにとっては物凄い強い反抗勢力です。

そのため、学歴だけの何も裏付けの無い人の大量雇用もしました。頭でっかちであり続けることを推奨され、高いプライドを持つように教育を施されてきた高学歴の面々は、高学歴・高身長・高収入と言う某密入国者主体の企業の支えもあって、次々に職人を駆逐し始めます。
この文化を象徴する言葉があります。
○○(企業名)マンと言う名前にある程度過剰気味なプライドを持つようにされる教育です。一部の人は耳が痛いのではないでしょうか?


そして、バブルと言う作られた数の暴力によって企業を支配し、この新しいマニュアルに沿って正しく、素子それぞれがの限界を規定した資料を元に、設計を開始し始めた訳です。
当然ながら寿命は製品保障寿命=保証期限ですから、綺麗に壊れるのは当然な作りになっています。
運用してみると、思わぬ効果に驚き始めます。
“今まで作っていたものよりも1~2割も安く、製品化できた”
そうなると反対していた職人をさらに押し付ける材料ができました。
こうなってしまっては次の製品の価格を上げられません。
もっと!もっと!と限界を責めた結果、顧客は壊れる精度の非常に高い製品から自ずと去ってゆくのでした。

ココでいくつか疑問が現れると思います。

製品としてのコンセプトは悪くないのか?
→少なくとも、最初のうちは他社に比べて謙遜はありませんでした

製品の性能自体が悪いのではないのか?
→当時の製品を他社と比べてみれば分かりますが、秀でている事の方が多かったように感じます
(当然ながら、その分の失敗も山の様にしていますが…)

粗悪な品物を買って苦労した
→その手のプロが最終的なGOサインを出した製品においては、保証期限の半分ぐらい前までは見てくれはまともだったと思います。それ以外が超絶に残念であるのは否めない事実ですが…

こうして客が離れ、収益が落ちてしまうと後は落下するのみです。
良い物を作るにはどうするか?
よりも、
いくらケチったか?
が評価されるシステム
も中に完備し始め、もう、後に引けなくなってしまったのでしたとさ。
こういった悪の風習がはびこっている企業ほど、休憩所でよく値切り自慢をしておられますよね。
値切る場合は一緒に徳を売っていませんから、値切ったら困ったときに助けてくれません
金の切れ目が縁の切れ目で困るのは、最終的に誰なのか?
よ~く考えるべきだと思います。


後に最初に削った1~2割程度の原価が貴重な安全余裕であった事実に気付くのは何時の事でしょうか?
近々に国内工場が閉鎖されるような勢いですから、もう気づくような人が会社に残っていないのかもしれませんね。
もし居たとしても、トヨタを崩落の危機から少なくとも少しは防いだボス“豊田章男氏”のような強引な手腕が無い限り舵取りは困難ですから、とっくの昔に手遅れなのかもしれません。
事実、豊田章男氏ですら、まだ自分のやるべきことの何分の1もできて居ない、そう感じておられるはずです。それができているのならば、あの会社はとっくに強固なころのブランド力を身につけています。
専門的なキチガイと言うのは、とても良い評価者でもあるわけです。
その人が上に立てる会社はそう多くはありませんが、非常に前向きな配置だと思います。
素人ですら情けないな…とも思えるラインナップなのに、キチガイの彼が今のあの製品ラインナップで許せるはずがありません
今後の期待を存分にしてますよ。


さて、他の会社はそういった面では比較的保守的でした。
家電よりも高い稼動性能を求められる産業機器がありますし、家電と言う、“比較的クレームに成っても差し障りの無い業界”だけで食っているわけでは有りません。
しかし、時間の問題でした、1つの会社が起こした価格革命のこの波は、一気に広まり、嫌でも真似をする事になります。
もう後は同じ道を歩み始めたも同じ状態。
日立・東芝も一気に落ちました。一命は取り留めましたが、おかげでかなりの業界から手を引く羽目になっています。
富士通は家電だけでない色々な業種を削りに削って何とか顔だけは生き残った状態。
NECは絡むととにかく大失敗をするという、完全な失敗役としての地位を確立してしまいました。
三菱は我関せずとして居たかったにも拘らず、親の不幸な頭のおかげで無い袖が振れなくなりました。

こうやって、広まったマニュアル化という名のタイマー仕込み政策を完了した不法入国者さんたちは、祖国の企業に対して“会社を嫌になったけどなかなか外に出る勇気の無い技術者”を格安で引き抜き始めます。
日本では技術者の価格は非常に安いですが、世界の市場では3~5倍ぐらいの差はあります。
要するに、世界市場で見れば、まともな設計能力と言うのは非常に価値が高いのです。
それを少しのお金だけで引き抜けるのですから、願ったり叶ったりですよね。
そうして、日本の大企業にはマシな設計者がほとんど残らない結果になったのでしたとさ。


つい先日起こったマルハニチロ・アクリフーズの件が、動機は過剰に絞られた給与絡みだった事が明確に表面に出てきています。
電機系の業界は過剰な給与削減も、後には引けなくなった一因になっています。
消費者は給与が安くて買いたくても高くて買えないし、そもそも品質も大して良くないので無理して買う気にもならない
のです。
車離れ?家電離れ?寝言は寝てから言ってほしいものです


これを読んでいる方の業界はどうでしょうか?給与は過剰に搾取され、内部留保だけが過剰に貯まっていませんか?
もちろん内部留保は会社を存続させるために必要ですし、大きな投資を行うには必須の資金源にもなります。

しかし、それがただ貯めるだけとなると話は別です。
内需が8割を超えている日本では、お金が回って何ぼの国です。
停滞すると言うことは、その循環を留めることになります。
過剰な貯蓄は何の利益も生みません。
これを理解してもらえれば分かりますが、あぶく銭は消費しない限りは社会悪です。
デイトレーダーが株主と言う地位を利用して不法入国者と同じ行為に加担していることも見えてくるでしょうし、何が正しいのか、それは社会悪ではないのか?熟慮されることをお薦めします。


某氏の株屋は胡散臭いと言うのは紛れも無く、デイトレーダーとその関連の人々であって、長期株主ではない事が容易にわかると思います。



あなたの会社やあなた自身は大丈夫ですか?今一度考えてみることをお薦めします。

今日はココまで。またの機会に会いましょう。

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